演奏家とのコラボレーション授業

Jacques Mauger 氏とのコラボレーション授業

Eric Aubier 氏とのコラボレーション授業

今年の志賀高原ミュージックサマーキャンプでフランスの著名な音楽家二人とコラボレーションを行いました。

トロンボーンのジャック.モージュ氏とトランペットのエリック.オビエ氏。共にフランス、パリオペラ座の元首席奏者。現在は音楽大学や世界各地で活躍されていて、世界で最も注目を受けておられる演奏家の方々です。

二人から、受講生のレッスン時のコラボレーションをしないかという誘いを受け実現したものです。姿勢や呼吸の方法の違いで大きく音が変化することを機会あるごとに主張してきました。そして多くの人の理解を得ることができました。今回、満足に音を出すこともできない次元の人達も、姿勢を変えることで驚くほどの変化を遂げました。

どんな優れた演奏家のレクチャーを受けても、その指導を自分のものにすることが出来ない人たちが多いことも知りました。大事なことは、受けた指導を表現できる基礎的な技術が必要です。その点を欠いてはいくら良い指導者を得ても、無意味に終わってしまいます。そして到底良い演奏家になることは不可能なことです。

姿勢を正し、正しい呼吸法に変えることで、基礎的な部分から変えていくことができます。学習者の多くは、早くてパッセージの速い曲や難しい曲を、弾けるようになるようになりたいと練習しています。実はこれが「大きな思い違い」なのです。最初にやることは、音を自由に出せるようになることです。そしてそれを日々練習することです。

世界の優れた管楽器の演奏家の多くが、演奏以前に、良い音を出せる身体がつくられています。学習者はまずそれを知ることです。

今回の二人をみて、益々その核心を得ました。「厚い胸」「真っ直ぐに伸びた背」、更に、少し変わった言い方ですが、彼らは「音を出すときに理想的な筋肉の使い方」しかできないのです。一般的な学習者との違いはここにあります。

さらに日本人は呼吸の仕方、筋肉の使い方が、欧米人とは根本的に違っているということを理解すべきです。産まれたときから違っています。このことを知らない学習者が、そのまま根本的に違う筋肉の使い方をして彼らの物真似をしようとしても、所詮無理なことです。

では、どうするのか。

その筋肉の使い方を学べばよいのです。(「良い音は良い姿勢と良い呼吸でつくられる」共同音楽出版社に詳しく述べています)

工作道具に「鉋(かんな)」、「鋸(のこぎり)」があります。日本人は鉋を手前に引くように使いますが、欧米人は押して使います。鋸も日本人は引いて使い、欧米人は押して使います。少し専門的に言えば日本人は屈筋を多用し、欧米人は主に伸筋を使うということです。

これは体格の違いではありません。今や日本人も欧米人には体格では負けない学習者も増えています。しかし、呼吸する筋肉や、腕や手を動かしていく筋肉の使い方がまるで違うのです。

今回のコラボレーションで、私が長年研究してきた「筋肉の使い分け」を実証できました。仮説が事実に替わりました。これから時間を経て発表していきたいと思います。

先ずはコラボレーションレッスンの模様を動画で発表します。ご覧ください。

Jacques Mauger 氏とのコラボレーション授業

Eric Aubier 氏とのコラボレーション授業