ホルモン代謝系の病気

このコーナーは著書「MMS 真昭社」に記載されているものを抜粋して掲載してあります。リンクしてもつながらないものや治療法などについては、本を参照して下さい。

1. 糖尿病 2. 合併症 3. 糖尿病性腎症 4. 糖尿病性網膜症

  糖尿病

糖尿病とは何か——その真の原因と治療

糖尿病は「治らない病気」なのか?

日本における糖尿病の罹患者数は、現在およそ1,000万人を超え、予備軍や疑いのある人を含めると約2,000万人にも達しています。これは10年前と比べて600万人以上の増加です。驚くべきことに、これは人口が減少しているにもかかわらず進行しているのです。

2020年の調査によれば、実際に治療を受けている糖尿病患者は

579万1,000人(男性:338万5,000人、女性:240万6,000人)に上ります。なぜ、これほどまでに糖尿病が増え続けているのでしょうか?

理由の一つとして、「予防」という考え方が社会に根付いていないことが挙げられます。加えて、現代医療における糖尿病の予防知識や治療法の多くが、西洋医学的視点に基づいていることも問題です。糖尿病の真の原因を理解し、根本的に予防・改善していけば、これほど多くの人が糖尿病に苦しむ必要はないはずです。

しかし、現実には「糖尿病が完治した」という話をほとんど聞きません。現代医療が行っているのは、血糖値という“数値”を一時的に下げることに焦点を当てた対症療法です。これは「糖尿病を治すこと」とは本質的に異なります。

ここから先は、一般に信じられている常識から一旦離れ、「糖尿病とは何か?」をMMS理論の視点から見直していきましょう。

血糖の基礎と糖尿病の定義

食事で摂取した糖質は、消化器系で分解・吸収され、ブドウ糖として血液中に入っていきます。この血液中のブドウ糖を「血糖」と

呼びます。血糖は身体の各細胞にとって重要なエネルギー源です。

通常、血糖はインスリンというホルモンの働きによって、細胞内に取り込まれます。インスリンは、膵臓のランゲルハンス島B細胞から分泌され、細胞表面のレセプターと結合して血糖を細胞内へと運び入れる役割を果たします。

西洋医学では、糖尿病とは「血糖値が慢性的に高い状態」とされ、インスリンの分泌不足や作用不全によって引き起こされるとされています。主に以下の2種類に分類されます。

インスリン依存型糖尿病(I型)

膵臓のB細胞が破壊され、インスリンがほとんどまたは全く分泌されなくなるタイプ。主に幼児期に発症し、終生インスリンの外部

投与が必要とされます。

インスリン非依存型糖尿病(II型)

インスリンは分泌されているものの、その働きが低下していたり、細胞が血糖を適切に取り込めなくなっているタイプ。成人に

多く、生活習慣との関連が強いとされます。

  • MMS理論による解釈

型糖尿病の原因と改善

MMS理論では、Ⅰ型糖尿病は単なる「自己免疫疾患」ではなく、膵臓への血流障害による機能不全と考えます。

膵臓は、腹直筋や横行結腸、あるいは仙棘筋などのコリによって周囲の膵動脈が圧迫され、血流が著しく低下すると機能不全に陥ります。血液は、インスリンを合成するための材料(酸素・栄養素)を運ぶ“パイプライン”です。もし、このパイプラインが閉塞すれば、膵臓はインスリンを合成できません。

幼児であっても、筋肉のコリは生じています。腹部や背部の筋肉が硬直すれば、発育途上の膵臓への血流が著しく低下することは充分あり得ます。

私たちは、実際にⅠ型糖尿病患者に対して施術を行い、膵臓周囲の筋肉(腹直筋・肝臓・胃・仙棘筋など)を徹底的に解していくことで、機能の回復と血糖値の改善が見られた例をいくつも確認しています。重要なのは、膵臓そのものが死んでいるのではなく、血流が不足しているだけという視点です。

自己免疫が膵臓を「誤って攻撃する」という理論は、実体的な説明を欠いています。自らの身体が自らを傷つけるという理屈より、血流障害が臓器の機能不全を招いているという現実的な理解の方が、ずっと腑に落ちます。

型糖尿病の真の原因

Ⅱ型糖尿病の本質もまた、「インスリンの効きが悪くなった」のではなく、血糖やインスリンを届ける血流が悪化していることに起因しています。

腸が吸収した糖はブドウ糖として血液中に送り出されます。しかし、血液の循環が悪化し、特に大消費地である脚・脳・腕などに血糖やインスリンが届かなくなると、消費されるはずの糖が血液中に滞留します。これが「血糖値が高くなる」メカニズムです。

治療法

この病気を改善させるのひとえに血液循環をよくすることです。直径5mm以下の微小血管の循環が著しく悪くなったときに問題が起きてきます。結論からいえば、大腿部を通っている大腿動静脈を

大腿部の筋肉のコリが大動静脈を圧迫し狭めて血流を阻害している

ことで糖尿病になっている。決して過言ではない。

心臓から出た血液が、大動脈を通るときには秒速1mの速度をもっています。そして大動脈から2本に分岐した大腿動脈に至ると、その半分以下のスピードになってしまいます。これが毛細血管に届くときには秒速5mmからせいぜい10mm程度の速度になってしまう。

その速度をどこかの部位で阻害されてさらに遅速になれば、直径5/1000mmの毛細血管に血液を送る圧力が不足し、血液を送ることができなくなります。送られなかった血液の中の血糖は血管中に留めおかれます。この時点で検査をすれば、毛細血管を通して細胞に使われる血糖は血中に滞留し高くなります。

そして細胞のレセプターで使われるインスリンは必要がなくなり、インスリンの産生も少なくなってしまいます。

そこで簡単に言えば、毛細血管の隅々に血液が流れれば糖尿病はなくなります。どこの部位を正していくか?それは、血糖の一番の消費筋肉である大腿部の筋肉のコリを取っていくことです。これで、血糖値は劇的に下がってきます。それと、脚の筋肉で阻害されていた血液は勢いよく流れていき、少しつまりかけた血管にも血液が流れ込み、血液循環が回復していきます。

以上が良くなった時点で、腸筋、胸鎖乳突筋、棘上筋、頭半棘筋のコリを取れば糖尿病は改善されていきます。ただし、筋肉は元に戻る特性があるので脚の筋肉や胸鎖乳突筋などのコリがなくなるまで施術を行う必要があります。

筋肉のほぐす順番

大腿部の筋肉のすべてをほぐす

下腿部の筋肉をほぐす

腹部をほぐす

肩の棘上筋をほぐす

頸の胸鎖乳突筋、頭半棘筋をほぐす

日本における糖尿病罹患者数、2011年の調査によると1067万4320人。この数字を成人人口の9534万人で割ると約11.2%になり、成人100人の中に11人の糖尿病罹患者が存在することになります。これは、2011年のWHO標準値の7,93%より高く、ブラジルに次いで世界第6位の糖尿病国になります。そして、毎年増え続けています。
何故、このように増え続けているのでしょうか?考えられるのは、
糖尿病を予防しようとする意識が人々に無いこと。
西洋医学の主張する糖尿病の原因が間違っている。
当然予防法も間違っている。
糖尿病を正しく理解し、予防と治療に当たっていけば、いたずらに糖尿病罹患者を増やすことは無くなります。糖尿病とは何なのか?既成概念を捨てて、読み進めてください。
食べ物の中に含まれている糖質は、口から胃に入って咀嚼(そしゃく) され、腸で単糖類に分解され吸収されていきます。そして、肝臓を通してブドウ糖になり血液の中に入っていきます。血液の中に含まれたブドウ糖を血糖と呼んでいます。
血糖は、細胞の栄養素、エネルギーの素です。肺から吸収された酸素と共に血液の循環によって各細胞や脂肪組織に分配されていきます。
血糖は、筋肉細胞が持つレセプターに、血液と共に流れているインスリンが取り付いて吸収されていきます。
インスリンとは、膵臓のランゲルハンス島B細胞から分泌される分泌物です。
糖尿病とは、食べ物が腸から吸収され、肝臓を経て血糖となった糖分が、血中に異常に含有されている状態を言います。(西洋医学)

原因

●西洋医学的解釈
糖尿病は、インスリンの不足がもたらす病気。インスリン依存型糖尿病(Ⅰ型)と非依存型糖尿病(Ⅱ型)に2種に分けられる。
(Ⅰ型)インスリン依存型糖尿病とは、膵臓から必要量のインスリンが産生されないために、人工のインスリンを用いて補わないと生命が危ぶまれるタイプのもの。発症は幼児に多く、大人になっても治らず、一生インスリン薬の投与が必要となるもの。依存型糖尿病患者は、糖尿病患者数の約1%程度。
非依存型糖尿病(Ⅱ型)は、インスリン依存型糖尿病(Ⅰ型)以外のもの。

●MMS解釈

●1型糖尿病
依存型糖尿病(Ⅰ型)の場合、膵臓に問題があることは容易に推測できます。膵臓で必要量のインスリンがつくられていない。つまり膵臓の機能障害を起こしている状態です。
膵臓の機能低下は、腹直筋や横行結腸などのコリが、膵動脈、大膵動脈、下膵動脈、後膵動脈を圧し潰し血液循環が阻害することでつくられていきます。
インスリンは、ランゲルハンス島でつくられる(西洋医学)なら、このランゲルハンス島への血流が不足すれば、ランゲルハンス島の大部分を占めるB細胞へも血液は流れていきません。そのために、インスリンを産生できなくなる。と、考えられます。また、血流が不足すれば、膵臓全体の代謝が衰え老化します。
産まれたばかりの幼児に多いこの糖尿病。幼児でも腹直筋や腸などを固めてコリをつくっていることは少なくありません。
最初に糖尿病が発見された時点で、単に人工のインスリンを与えるだけではなく、膵臓の機能を正常にしていく治療を施していけば、一生人工インスリンを飲まなくても済むはずです。
膵臓の機能障害の原因を西洋医学では、自分の免疫細胞が自らの膵臓を攻撃する自己免疫性としています。しかし、自分のからだの一部を自分が攻撃するというようなことが起きるでしょうか? 起きません。
膵臓のB細胞に限らず全ての細胞は、完全に死滅してしまわない限り、血液循環を良好にしていけば復活できるものです。早めに膵臓への血流を回復させることが肝要です。
Ⅰ型糖尿病罹患者の施術経験から、膵臓上部の腹直筋が異常に固まり、肝臓や胃も固まっていることを確認しています。
ある人の膵臓は石みたいに硬くなっていて、腎機能も衰え水筋肉になっていました。仙棘筋や腎臓を解し水筋肉を取って全身の筋肉を解した後、硬くなった膵臓を解して軟らかくしたことで病気が改善されました。
臓器を動かすにはその動力となる血液が必要です。Ⅰ型糖尿病は、膵臓への血流不足が原因なのです。

●Ⅱ型糖尿病
Ⅱ型糖尿病の原因は、各細胞への血行不良がもたらすものです。
食べ物が胃に入りそこで咀嚼され、十二指腸を経由しアミノ酸、脂肪に分解されます。分解されたアミノ酸は、腸からからだの内部に吸収されていきます。腸が正常であるなら、栄養素やミネラルは、各細胞が必要とする分を吸収し、残りは排泄されていきます。(MMS解釈)
多くの人は、栄養分やミネラルが不足したとき、それらを多く含んだ食べ物やサプリメントを摂れば改善されると思っています。「食べた物全てが吸収され栄養素になる」という考え方です。
糖分についても同様に、糖質を多く含んだ食べ物を食べれば、それだけ糖分を多く吸収してしまう。そのために、糖尿病になったらできるだけ糖質の高いものを摂らないようにする。この考え方から糖尿病食事療法という対症療法が生まれています。しかし、糖尿病になったからと言って単純に糖分を控えたらどうなるでしょうか?糖分を必要としている細胞があります。その細胞は栄養失調になり老化してしまいます。
需要に応じて商品をつくる。正常なものの考え方です。しかし、余るときもあります。でもそれには必ず理由があります。
ある生産者の腸が、需要の分だけ糖質を吸収してブドウ糖にした。しかし、ブドウ糖が余って血中に残ってしまった。
「インスリンが買付に行かなかったからだ。これ以上在庫は抱えられない。人工のインスリンを送って在庫を回収して来い」
この考え方が西洋医学の考え方です。でもよく事情をリサーチしてみると、「途中、道路閉鎖されていて、今まで運んでいたところに血糖もインスリンも届けられなくなってしまっていた」と、いうことが分かった。それで余ってしまった。糖尿病というのはこのような病気なのです。
正常な腸は、その時点のからだが必要としている栄養素やミネラルを吸収しようとします。しかし、それがからだ全体に配分されなければ余ってしまいます。
何故、配分されないのでしょうか?道路閉鎖が原因です。血糖を運ぶのは血液です。インスリンを運ぶのも血液です。全身に血液を運ぶための血管網がありますが、その何処かが閉鎖されていれば、そこには血糖もインスリンも届かなくなります。もしそこが大消費部位であったなら、血糖は大量に余ってしまいます。
血糖の大消費する部位は、脚、脳、腕などです。重い体重を支えて歩く脚は最もエネルギーの素である血糖を必要とします。脳も正常に動くためには相当の量を消費します。さまざまな動作を行う腕もそれに続くでしょう。頭を使うことやエネルギーを出すには糖分が必要なのです。
脚、脳、腕の部位の血液循環が整っていれば、血糖もインスリンも筋肉細胞に届きそこで消費され、血糖が血液中に溜まることは無くなります。
糖尿病というのは徐々につくられる病気です。例えば、長年、運動を行っていた。雨の日を除き毎日ウオーキングを欠かさなかった。このような人の脚は締まったように硬くなっています。常識的には、鍛えられて最高の状態になっていますが、この状態がつくられたとき、糖尿病の予備軍に入隊手続きを申請したことになります。鍛えれば強くなる。間違った常識です。筋肉を硬く固めては駄目なのです。
脚の筋肉が固まってくると、体重を脚のクッションで受けることができなくなります。歩いたり走ったりしたとき、体重の反力をもろに股関節、腸腰筋、仙棘筋が受けることになります。それらの筋肉は硬く固まり、コリをつくっていきます。股関節や腸腰筋の下には大腿動脈が通っています。その大腿動脈を、股関節や腸腰筋のコリが圧迫すれば、脚への血流の通過障害をもたらします。
それまでは、勢いのある血流が、硬くなった脚の血液循環を何とか繕っていても、血流が衰えればそれができなくなり、脚の筋肉細胞に血液が流れなくなってしまいます。
それまで80%程度流れていたものが40%になってしまったらどうなるでしょうか?
正常な血液循環を100%とすれば60%も落ちたことになります。当然、血液循環のない筋肉細胞には血糖は届かず、そこに配られるはずであった血糖は60%も余ってしまいます。その余った血糖が血中に含まれて循環し、その時点で検査をすれば血糖値が高くなっています。これがMMS解釈です。
現代の医療では、糖尿病罹患者に対してよく「歩きなさい」と指導しています。すると、一時的に血糖値が下がります。それは、歩くことによって、筋肉を動かし血圧が上がるために、それまで血液の届かなかった筋肉細胞に血液が届き、一時的に血糖が筋肉に吸収されるために血糖値が下がるからです。しかし、これ、おかしくはないでしょうか?西洋医学はインスリンが不足しているから血糖値が上がるとしています。それなら、いくら運動したり歩いたりして筋肉を動かし血行を良くしても、インスリンが無ければ筋肉細胞に血糖は吸収できず、血糖値は下がらないはずです。論理に矛盾が生じています。
「インスリンの分泌不足が糖尿病の原因」とするのは間違っているのです。

●インスリン低下の理由
何故インスリンが低下するのでしょうか?
物は需要があるから生産され供給されます。需要と供給という関係があります。健全経営している会社なら、需要のないものはつくりません。人のからだも同じことです。筋肉に血液が流れていかなければ、筋肉が血糖を吸収するためのインスリンは必要が無くなります。人間の持つ自動調節機能がそう判断すれば、生産を調節してしまいます。これが、インスリンの不足する理由の一つです。だから歩いて少しでも筋肉が緩み血行が良くなって筋肉細胞に血糖が届けば、必然とインスリンも供給され筋肉細胞に血糖が吸収され血糖値も下がります。
筋肉細胞に血糖が届いていない時に血液検査するから、その中のインスリンの量が少ないのです。
しかし、単に「歩くことは良いことだ」と早合点しないでください。糖尿病になっている人の多くは脚を硬く固めています。このような人が長時間歩くことは、ますます脚を固め血行を悪くし糖尿病を悪化させてしまいます。脚の筋肉を充分に解し軟らかくした後、脚を硬く固めない歩き方で歩くことは有効です。「踵(かかと) で着地し爪先で蹴る」という歩き方。最悪な歩き方です。脚を固めてしまいます。(「筋肉の使い方育て方」真昭社に、脚に負担が掛からず歩くと脚が軟らかくなる歩行法を記載しています。)
もう一つのインスリンの不足する理由は、膵臓の機能低下です。それは鳩尾から下の腹直筋にコリをつくると膵臓への血流が阻害されます。代謝するための血液が膵臓に流れてこなければ膵臓は老化します。ランゲルハンス島の機能は低下し、インスリンが産生されなくなります。
糖尿病の原因を「インスリンの不足」とする西洋医学。不足しているのだから補えば良い。あまりにも単細胞的な考え方です。
筋肉細胞が血糖を吸収するためにはインスリンが必要です。しかし、人工のインスリン薬を与えてそれが役目を果たすことができるのでしょうか?いくら良い薬を与えても、血行が遮断されている筋肉細胞には血糖も人工のインスリン薬も届きません。それでは筋肉細胞は糖分を吸収はできません。筋肉は痩せ衰えます。西洋医学はこの根本的なところに考えが至っていません。
「でも血糖値が下がるではないか」
筋肉細胞に血糖が届かないのに何故血糖値が減るのでしょうか?それは、単に血中の血糖を吸収しているから、と、推測できます。この推測が正しければ、からだにとって、何の意味のないことを続けていることになります。
人がつくる分泌物は人それぞれ違ったものです。おそらく他人のインスリンを自分に投与したら拒否反応を示すはずです。
人工インスリン薬の投与が糖尿病を治していくものなら大歓迎のことです。しかし、罹患者が毎年何万人も増えているという現実が、その答えです。
罹患者の多くが、10年も20年もインスリン薬の投与を続けています。いや生涯続けなくてはいけなくなっています。インスリン薬は糖尿病を治していく薬ではなく、単に血中の血糖値を下げる薬です。
インスリンの産生に問題があるのなら、膵臓を治せば良いことです。補って済ますことではなく、元を改善することが正しい療法です。

●脚の壊疽の原因
脚への血行不良が起きたとしても それが30%とか40%減の範囲なら、急に壊死は起こりませんが、筋肉細胞に届く栄養素が30%とか40%も減じられれば、筋肉細胞は痩せ衰えていきます。(浮腫んで太くなっている場合もあります)細胞も血管も、当然代謝が衰え老化し萎縮していきます。そして、それは進行していきます。
毛細動脈の先に毛細静脈がつながって血液循環がなされています。老化し萎縮し潰れてつまった圧力の弱い静脈には、血液は流れていきません。その血液はうっ血し、それが本流に流れ込めば血液全体を汚していきます。このような悪循環が繰り返えされれば、最後には血行が遮断され、壊疽へとつながっていきます。
糖尿病罹患者の多くの人が、脚に壊疽をつくっています。しかし、壊疽は脚への血行不全がつくるもので、糖尿病が壊疽をつくる訳ではありません。ただ、糖分の多く含んだ粘着性のある血液はそれを助長していきます。
股関節、中殿筋を解し、脚全体を解して血液循環を良くしていけば壊疽は無くなり、健康な脚に戻っていきます。

2 合併症

原因

●西洋医学的解釈
合併症には、糖尿病性神経障害、糖尿病性腎症、糖尿病性網膜症がある。これを糖尿病の三大合併症という。
糖尿病性神経障害は、起立性低血圧、便秘、下痢、膀胱障害などがあり、末梢神経が損傷し触覚、痛覚、温覚を失ったりする。

●MMS解釈
この合併症という考え方も、西洋医学的解釈です。しかし、病気から合併症をつくっていくという考え方は間違っています。ここでもやはり、「糖尿病罹患者の人たちに多い病気」と、すべきです。
起立性低血圧、末梢神経の損傷は、胸鎖乳突筋や胸骨舌骨筋のコリがもたらすもので、糖尿病がつくるものではありません。糖尿病になるような状態だからなると考えた方が良いでしょう。しかし、血液中に血糖が多く含まれた場合、血液は粘性を持ちます。粘り気のある血液が毛細血管などを通ったとき、血管壁に付着し、血管の詰まりにつながっていくのは当然で、病気になりやすくなると言えるでしょう。
便秘や下痢、膀胱障害
脚への血行不良をつくる股関節や腸腰筋、恥骨筋などのコリがもたらすもので、糖尿病になったからなるというものではありません。
網膜症や網膜剥離
胸鎖乳突筋の停止部にコリをつくり、その結果網膜への血流が阻害されて、網膜が老化してしまうためにつくられる病気です。
合併症とは、糖尿病の疾患に関連して起こる病症をいうのでしょうが、糖尿病になるようなからだをしているから、糖尿病合併症のような病気を生んでしまう。と、考えるべきでしょう。
西洋医学がいうように糖尿病が原因なら糖尿病を治すしかありませんが、それには多少の時間が必要です。また、糖尿病を治しても合併症は治らないかも知れません。難しいことを考えずに辛い症状を先に無くしていくことです。
難しいものと一緒にして「治せないもの」としてはいけません。

3 糖尿病性腎症

糖尿病性腎症 ― 合併症の一つ

 

  • 西洋医学的な定義

糖尿病性腎症は、「糖尿病の三大合併症」の一つとされ、高血糖状態が長期間続くことで腎臓

の毛細血管に障害が起きる病気とされています。
やがて ネフローゼ症候群、慢性腎不全、高血圧などへ進行するといわれています。

 

  • 症状

この病気の特徴は、初期にはほとんど自覚症状がないということです。したがって、糖尿病を長期間放置した場合、知らないうちに腎臓にダメージが蓄積していくと考えられています。

MMS理論による解釈

「糖尿病性腎症」とは何か?

腎症とは、単なる「腎臓の血流障害」によって生まれる病気です。つまり、糖尿病が直接的に腎症を引き起こすというよりも、**糖尿病になるような身体の状態(=全身の筋肉のコリや血流障害)**が、腎症をも引き起こすと見る方が自然です。

糖尿病になっても腎症にならない人がいる理由

筋肉が柔らかく、血流の良い身体であれば、たとえ血糖値が一時

的に高くなったとしても、筋肉が血糖を効率よく取り込み、腎臓の機能にも支障が出ないのです。
ところが、現実には腎症を発症する人が多く存在します。その背景には、以下の二つの大きな要因があります。

【MMSが考える腎症の主因】

人工インスリンの副作用

血糖値を下げるために使用される人工インスリンは、長期使用によって腎臓に負担をかけ、機能を著しく悪化させることがあります。
本来インスリンは、血糖を細胞に取り込ませるために存在するホ

ルモンですが、人工的な注入により体内の自然な調整が乱れ、腎臓

へのダメージが蓄積されるのです。

姿勢・歩き方・運動のクセ

腎臓は、背中の深部に位置する非常に繊細な臓器です。
以下のような姿勢や運動習慣が、腎臓の圧迫や冷えを生み、腎症を引き起こします。

・猫背や背を反らす立ち方:腎臓への物理的な圧迫が生じる。

・硬い脚のままでの歩行・運動:脚がクッションとして機能せず、腎臓へ衝撃が伝わる。

歩幅を広げ、踵で着地する歩行法:体重の反力が腎臓を直撃する。

・スポーツ後の汗冷え:腎臓部位はシャツや水着で覆われることが多く、汗を拭かずに冷えると腎臓が硬化する。

このような習慣が、腎臓およびその周囲の筋肉を硬直させ、血流を慢性的に阻害していきます。

血流と腎臓の関係

腎臓は、**細かい毛細血管(糸球体)**によって構成されてお

り、血液をろ過する重要な機能を担っています。
ところが、筋肉のコリや姿勢の悪さで血管が圧迫されると、血液の勢いが弱まり、毛細血管を通れなくなってしまいます。
さらに、血糖値が高く粘度の高い血液は、詰まりやすく、腎臓の機能をますます低下させます。

予防と改善のポイント

糖尿病そのものを根本から改善するには時間がかかるかもしれません。しかし、腎臓周辺の筋肉を緩め、血流を回復させることや姿勢や運動の見直し、冷えを防ぐ生活習慣といった具体的な行動によって、腎症の発症や進行は十分に予防・改善可能です。

結論

糖尿病性腎症は、「糖尿病の合併症」として一括りにされがちですが、実際には、身体の状態や生活習慣がつくり出した結果なのです。
糖尿病だから腎症になるのではなく、「糖尿病になってしまうからだ」であるから腎症にもなりやすいという発想が、MMS理論の根本にあります。
「治らない病気」ではなく、日常の体の使い方を変え、筋肉をほぐし、腎臓に血を流すこと。
それが、もっとも本質的な治療であり、予防法でもあるのです。

4 糖尿病性網膜症

 

目の奥にある網膜が薄くなり、視力障害を引き起こす病気。糖尿病の三大合併症の一つ。

西洋医学的解釈

原因不明(本態性)。長期間の高血糖により、網膜の毛細血管が

損傷し、視力低下を引き起こすとされる。

 MMS理論による解釈

網膜症は、血行障害によって網膜の代謝が衰え、組織が痩せて薄くなることで起こる。
その主な原因は「胸鎖乳突筋のコリ」によって内頚動脈〜眼動脈への血流が圧迫・減少すること。加えて、血糖を多く含んだ粘性の高い血液が、血流障害をさらに悪化させる。

血流を妨げる主な筋肉

・胸鎖乳突筋:特に停止部のコリが眼への血流を遮断

・胸骨舌骨筋

・眼輪筋・上唇鼻翼挙筋:眼周囲の血流や筋肉運動に関与

MMS的アプローチ

・糖尿病治療と同時に、目の血流改善を優先すべき

・胸鎖乳突筋や胸骨舌骨筋などの首・顔のコリをほぐすことで視

野が明るくなる

・咬筋・頬筋・眼輪筋・眼球そのものも丁寧にアプローチ