ホルモン代謝系の病気

このコーナーは著書「MMS 真昭社」に記載されているものを抜粋して掲載してあります。リンクしてもつながらないものや治療法などについては、本を参照して下さい。

1. 糖尿病 2. 合併症 3. 糖尿病性腎症 4. 糖尿病性網膜症

1 糖尿病

日本における糖尿病罹患者数、2011年の調査によると1067万4320人。この数字を成人人口の9534万人で割ると約11.2%になり、成人100人の中に11人の糖尿病罹患者が存在することになります。これは、2011年のWHO標準値の7,93%より高く、ブラジルに次いで世界第6位の糖尿病国になります。そして、毎年増え続けています。
何故、このように増え続けているのでしょうか?考えられるのは、
糖尿病を予防しようとする意識が人々に無いこと。
西洋医学の主張する糖尿病の原因が間違っている。
当然予防法も間違っている。
糖尿病を正しく理解し、予防と治療に当たっていけば、いたずらに糖尿病罹患者を増やすことは無くなります。糖尿病とは何なのか?既成概念を捨てて、読み進めてください。
食べ物の中に含まれている糖質は、口から胃に入って咀嚼(そしゃく) され、腸で単糖類に分解され吸収されていきます。そして、肝臓を通してブドウ糖になり血液の中に入っていきます。血液の中に含まれたブドウ糖を血糖と呼んでいます。
血糖は、細胞の栄養素、エネルギーの素です。肺から吸収された酸素と共に血液の循環によって各細胞や脂肪組織に分配されていきます。
血糖は、筋肉細胞が持つレセプターに、血液と共に流れているインスリンが取り付いて吸収されていきます。
インスリンとは、膵臓のランゲルハンス島B細胞から分泌される分泌物です。
糖尿病とは、食べ物が腸から吸収され、肝臓を経て血糖となった糖分が、血中に異常に含有されている状態を言います。(西洋医学)

原因

●西洋医学的解釈
糖尿病は、インスリンの不足がもたらす病気。インスリン依存型糖尿病(Ⅰ型)と非依存型糖尿病(Ⅱ型)に2種に分けられる。
(Ⅰ型)インスリン依存型糖尿病とは、膵臓から必要量のインスリンが産生されないために、人工のインスリンを用いて補わないと生命が危ぶまれるタイプのもの。発症は幼児に多く、大人になっても治らず、一生インスリン薬の投与が必要となるもの。依存型糖尿病患者は、糖尿病患者数の約1%程度。
非依存型糖尿病(Ⅱ型)は、インスリン依存型糖尿病(Ⅰ型)以外のもの。

●MMS解釈

●1型糖尿病
依存型糖尿病(Ⅰ型)の場合、膵臓に問題があることは容易に推測できます。膵臓で必要量のインスリンがつくられていない。つまり膵臓の機能障害を起こしている状態です。
膵臓の機能低下は、腹直筋や横行結腸などのコリが、膵動脈、大膵動脈、下膵動脈、後膵動脈を圧し潰し血液循環が阻害することでつくられていきます。
インスリンは、ランゲルハンス島でつくられる(西洋医学)なら、このランゲルハンス島への血流が不足すれば、ランゲルハンス島の大部分を占めるB細胞へも血液は流れていきません。そのために、インスリンを産生できなくなる。と、考えられます。また、血流が不足すれば、膵臓全体の代謝が衰え老化します。
産まれたばかりの幼児に多いこの糖尿病。幼児でも腹直筋や腸などを固めてコリをつくっていることは少なくありません。
最初に糖尿病が発見された時点で、単に人工のインスリンを与えるだけではなく、膵臓の機能を正常にしていく治療を施していけば、一生人工インスリンを飲まなくても済むはずです。
膵臓の機能障害の原因を西洋医学では、自分の免疫細胞が自らの膵臓を攻撃する自己免疫性としています。しかし、自分のからだの一部を自分が攻撃するというようなことが起きるでしょうか? 起きません。
膵臓のB細胞に限らず全ての細胞は、完全に死滅してしまわない限り、血液循環を良好にしていけば復活できるものです。早めに膵臓への血流を回復させることが肝要です。
Ⅰ型糖尿病罹患者の施術経験から、膵臓上部の腹直筋が異常に固まり、肝臓や胃も固まっていることを確認しています。
ある人の膵臓は石みたいに硬くなっていて、腎機能も衰え水筋肉になっていました。仙棘筋や腎臓を解し水筋肉を取って全身の筋肉を解した後、硬くなった膵臓を解して軟らかくしたことで病気が改善されました。
臓器を動かすにはその動力となる血液が必要です。Ⅰ型糖尿病は、膵臓への血流不足が原因なのです。

●Ⅱ型糖尿病
Ⅱ型糖尿病の原因は、各細胞への血行不良がもたらすものです。
食べ物が胃に入りそこで咀嚼され、十二指腸を経由しアミノ酸、脂肪に分解されます。分解されたアミノ酸は、腸からからだの内部に吸収されていきます。腸が正常であるなら、栄養素やミネラルは、各細胞が必要とする分を吸収し、残りは排泄されていきます。(MMS解釈)
多くの人は、栄養分やミネラルが不足したとき、それらを多く含んだ食べ物やサプリメントを摂れば改善されると思っています。「食べた物全てが吸収され栄養素になる」という考え方です。
糖分についても同様に、糖質を多く含んだ食べ物を食べれば、それだけ糖分を多く吸収してしまう。そのために、糖尿病になったらできるだけ糖質の高いものを摂らないようにする。この考え方から糖尿病食事療法という対症療法が生まれています。しかし、糖尿病になったからと言って単純に糖分を控えたらどうなるでしょうか?糖分を必要としている細胞があります。その細胞は栄養失調になり老化してしまいます。
需要に応じて商品をつくる。正常なものの考え方です。しかし、余るときもあります。でもそれには必ず理由があります。
ある生産者の腸が、需要の分だけ糖質を吸収してブドウ糖にした。しかし、ブドウ糖が余って血中に残ってしまった。
「インスリンが買付に行かなかったからだ。これ以上在庫は抱えられない。人工のインスリンを送って在庫を回収して来い」
この考え方が西洋医学の考え方です。でもよく事情をリサーチしてみると、「途中、道路閉鎖されていて、今まで運んでいたところに血糖もインスリンも届けられなくなってしまっていた」と、いうことが分かった。それで余ってしまった。糖尿病というのはこのような病気なのです。
正常な腸は、その時点のからだが必要としている栄養素やミネラルを吸収しようとします。しかし、それがからだ全体に配分されなければ余ってしまいます。
何故、配分されないのでしょうか?道路閉鎖が原因です。血糖を運ぶのは血液です。インスリンを運ぶのも血液です。全身に血液を運ぶための血管網がありますが、その何処かが閉鎖されていれば、そこには血糖もインスリンも届かなくなります。もしそこが大消費部位であったなら、血糖は大量に余ってしまいます。
血糖の大消費する部位は、脚、脳、腕などです。重い体重を支えて歩く脚は最もエネルギーの素である血糖を必要とします。脳も正常に動くためには相当の量を消費します。さまざまな動作を行う腕もそれに続くでしょう。頭を使うことやエネルギーを出すには糖分が必要なのです。
脚、脳、腕の部位の血液循環が整っていれば、血糖もインスリンも筋肉細胞に届きそこで消費され、血糖が血液中に溜まることは無くなります。
糖尿病というのは徐々につくられる病気です。例えば、長年、運動を行っていた。雨の日を除き毎日ウオーキングを欠かさなかった。このような人の脚は締まったように硬くなっています。常識的には、鍛えられて最高の状態になっていますが、この状態がつくられたとき、糖尿病の予備軍に入隊手続きを申請したことになります。鍛えれば強くなる。間違った常識です。筋肉を硬く固めては駄目なのです。
脚の筋肉が固まってくると、体重を脚のクッションで受けることができなくなります。歩いたり走ったりしたとき、体重の反力をもろに股関節、腸腰筋、仙棘筋が受けることになります。それらの筋肉は硬く固まり、コリをつくっていきます。股関節や腸腰筋の下には大腿動脈が通っています。その大腿動脈を、股関節や腸腰筋のコリが圧迫すれば、脚への血流の通過障害をもたらします。
それまでは、勢いのある血流が、硬くなった脚の血液循環を何とか繕っていても、血流が衰えればそれができなくなり、脚の筋肉細胞に血液が流れなくなってしまいます。
それまで80%程度流れていたものが40%になってしまったらどうなるでしょうか?
正常な血液循環を100%とすれば60%も落ちたことになります。当然、血液循環のない筋肉細胞には血糖は届かず、そこに配られるはずであった血糖は60%も余ってしまいます。その余った血糖が血中に含まれて循環し、その時点で検査をすれば血糖値が高くなっています。これがMMS解釈です。
現代の医療では、糖尿病罹患者に対してよく「歩きなさい」と指導しています。すると、一時的に血糖値が下がります。それは、歩くことによって、筋肉を動かし血圧が上がるために、それまで血液の届かなかった筋肉細胞に血液が届き、一時的に血糖が筋肉に吸収されるために血糖値が下がるからです。しかし、これ、おかしくはないでしょうか?西洋医学はインスリンが不足しているから血糖値が上がるとしています。それなら、いくら運動したり歩いたりして筋肉を動かし血行を良くしても、インスリンが無ければ筋肉細胞に血糖は吸収できず、血糖値は下がらないはずです。論理に矛盾が生じています。
「インスリンの分泌不足が糖尿病の原因」とするのは間違っているのです。

●インスリン低下の理由
何故インスリンが低下するのでしょうか?
物は需要があるから生産され供給されます。需要と供給という関係があります。健全経営している会社なら、需要のないものはつくりません。人のからだも同じことです。筋肉に血液が流れていかなければ、筋肉が血糖を吸収するためのインスリンは必要が無くなります。人間の持つ自動調節機能がそう判断すれば、生産を調節してしまいます。これが、インスリンの不足する理由の一つです。だから歩いて少しでも筋肉が緩み血行が良くなって筋肉細胞に血糖が届けば、必然とインスリンも供給され筋肉細胞に血糖が吸収され血糖値も下がります。
筋肉細胞に血糖が届いていない時に血液検査するから、その中のインスリンの量が少ないのです。
しかし、単に「歩くことは良いことだ」と早合点しないでください。糖尿病になっている人の多くは脚を硬く固めています。このような人が長時間歩くことは、ますます脚を固め血行を悪くし糖尿病を悪化させてしまいます。脚の筋肉を充分に解し軟らかくした後、脚を硬く固めない歩き方で歩くことは有効です。「踵(かかと) で着地し爪先で蹴る」という歩き方。最悪な歩き方です。脚を固めてしまいます。(「筋肉の使い方育て方」真昭社に、脚に負担が掛からず歩くと脚が軟らかくなる歩行法を記載しています。)
もう一つのインスリンの不足する理由は、膵臓の機能低下です。それは鳩尾から下の腹直筋にコリをつくると膵臓への血流が阻害されます。代謝するための血液が膵臓に流れてこなければ膵臓は老化します。ランゲルハンス島の機能は低下し、インスリンが産生されなくなります。
糖尿病の原因を「インスリンの不足」とする西洋医学。不足しているのだから補えば良い。あまりにも単細胞的な考え方です。
筋肉細胞が血糖を吸収するためにはインスリンが必要です。しかし、人工のインスリン薬を与えてそれが役目を果たすことができるのでしょうか?いくら良い薬を与えても、血行が遮断されている筋肉細胞には血糖も人工のインスリン薬も届きません。それでは筋肉細胞は糖分を吸収はできません。筋肉は痩せ衰えます。西洋医学はこの根本的なところに考えが至っていません。
「でも血糖値が下がるではないか」
筋肉細胞に血糖が届かないのに何故血糖値が減るのでしょうか?それは、単に血中の血糖を吸収しているから、と、推測できます。この推測が正しければ、からだにとって、何の意味のないことを続けていることになります。
人がつくる分泌物は人それぞれ違ったものです。おそらく他人のインスリンを自分に投与したら拒否反応を示すはずです。
人工インスリン薬の投与が糖尿病を治していくものなら大歓迎のことです。しかし、罹患者が毎年何万人も増えているという現実が、その答えです。
罹患者の多くが、10年も20年もインスリン薬の投与を続けています。いや生涯続けなくてはいけなくなっています。インスリン薬は糖尿病を治していく薬ではなく、単に血中の血糖値を下げる薬です。
インスリンの産生に問題があるのなら、膵臓を治せば良いことです。補って済ますことではなく、元を改善することが正しい療法です。

●脚の壊疽の原因
脚への血行不良が起きたとしても それが30%とか40%減の範囲なら、急に壊死は起こりませんが、筋肉細胞に届く栄養素が30%とか40%も減じられれば、筋肉細胞は痩せ衰えていきます。(浮腫んで太くなっている場合もあります)細胞も血管も、当然代謝が衰え老化し萎縮していきます。そして、それは進行していきます。
毛細動脈の先に毛細静脈がつながって血液循環がなされています。老化し萎縮し潰れてつまった圧力の弱い静脈には、血液は流れていきません。その血液はうっ血し、それが本流に流れ込めば血液全体を汚していきます。このような悪循環が繰り返えされれば、最後には血行が遮断され、壊疽へとつながっていきます。
糖尿病罹患者の多くの人が、脚に壊疽をつくっています。しかし、壊疽は脚への血行不全がつくるもので、糖尿病が壊疽をつくる訳ではありません。ただ、糖分の多く含んだ粘着性のある血液はそれを助長していきます。
股関節、中殿筋を解し、脚全体を解して血液循環を良くしていけば壊疽は無くなり、健康な脚に戻っていきます。

2 合併症

原因

●西洋医学的解釈
合併症には、糖尿病性神経障害、糖尿病性腎症、糖尿病性網膜症がある。これを糖尿病の三大合併症という。
糖尿病性神経障害は、起立性低血圧、便秘、下痢、膀胱障害などがあり、末梢神経が損傷し触覚、痛覚、温覚を失ったりする。

●MMS解釈
この合併症という考え方も、西洋医学的解釈です。しかし、病気から合併症をつくっていくという考え方は間違っています。ここでもやはり、「糖尿病罹患者の人たちに多い病気」と、すべきです。
起立性低血圧、末梢神経の損傷は、胸鎖乳突筋や胸骨舌骨筋のコリがもたらすもので、糖尿病がつくるものではありません。糖尿病になるような状態だからなると考えた方が良いでしょう。しかし、血液中に血糖が多く含まれた場合、血液は粘性を持ちます。粘り気のある血液が毛細血管などを通ったとき、血管壁に付着し、血管の詰まりにつながっていくのは当然で、病気になりやすくなると言えるでしょう。
便秘や下痢、膀胱障害
脚への血行不良をつくる股関節や腸腰筋、恥骨筋などのコリがもたらすもので、糖尿病になったからなるというものではありません。
網膜症や網膜剥離
胸鎖乳突筋の停止部にコリをつくり、その結果網膜への血流が阻害されて、網膜が老化してしまうためにつくられる病気です。
合併症とは、糖尿病の疾患に関連して起こる病症をいうのでしょうが、糖尿病になるようなからだをしているから、糖尿病合併症のような病気を生んでしまう。と、考えるべきでしょう。
西洋医学がいうように糖尿病が原因なら糖尿病を治すしかありませんが、それには多少の時間が必要です。また、糖尿病を治しても合併症は治らないかも知れません。難しいことを考えずに辛い症状を先に無くしていくことです。
難しいものと一緒にして「治せないもの」としてはいけません。

3 糖尿病性腎症

三大合併症の一つで、糖尿病から罹る腎症。ネフローゼ症候群、高血圧、腎不全に移行していく病気。(西洋医学)

●症状
症状のないのが特徴。長年糖尿病を治さずにおくとなる可能性のある病気です。

原因

●西洋医学的解釈
本態性。インスリン薬の作用不足による長期の高血糖状態が、毛細血管の構造に変化を起こす結果である。

●MMS解釈
この病気にならないためには、糖尿病を早く治すことですが、現代医療では糖尿病は治らない病気です。ということは、この病気の罹患者もかなり多いと推測できます。
一般的な腎症と変わりはありませんが、血糖を多く含んだ血液の影響が高く、罹(かか) りやすくなることは確かでしょう。しかしそれは、糖尿病になるような筋肉の状態であるから、腎症になってしまうと言えるでしょう。
全身の筋肉を軟らかくしてコリの無いからだでいれば、どこにも血行障害は起きず、血糖の全てを筋肉細胞が吸収してくれ糖尿病にはなりません。しかし、どこかの部位にコリをつくり、血行障害を起こし糖尿病になったとしても、適切な治療が施こされていれば、腎症になることはありません。しかし、現実は多くの腎症患者が存在します。
腎症になってしまう理由を二つあげることができます。
1 人工インスリンの投与による腎障害。
血糖値を下げようとインスリンを投与します。この人工のインスリンは腎機能を著しく悪化させます。
2 姿勢と運動です。
日常生活に於いて、立ったり歩いたりする際に、背を反らしていたり、体重を後ろに掛けていると腎臓を圧迫します。糖尿病を患っている人の大半が脚の筋肉を固めて硬くしています。その硬い脚で歩いたときに、体重の反力を脚のクッションで吸収できず、背にある腎臓にその負担が掛かってしまいます。また、歩幅を広くして踵で着地し、爪先で蹴るようなウオーキングなどをしたとき、着地時に体重の反力をもろに腎臓に掛けることになります。強い力を使って太い棒で腎臓を突き固めているようなものです。
運動やスポーツも、その動作や筋肉の使い方が悪い場合、腎臓に負担が掛かります。また、運動やスポーツの終えた後や最中に、パンツやシャツで常に覆われている部位である腎臓は汗をかきやすく、汗を拭き取らず放置すると冷えて固まってしまいます。糖尿病の人の水泳なども同様で、腎臓を冷やして固めています。血糖値が一時的に下がるからと言って、ただ「運動をしろ、歩きなさい」という運動療法は、糖尿病を悪化させ、腎症を生んでいくものです。
腎臓が硬く固まっていく段階で、当然周りの筋肉も固めています。硬く固まった筋肉の収縮が、腎臓へ血液を送っている動脈を圧(お) し潰すために血液の流れに勢いが無くなってきます。血液を浄化する腎臓の中の糸球体は、細かい毛細血管で構成されています。そこを、圧力を失った血液は通ることができなくなります。それに加えて血糖を多く含んだ粘性の高い血液がそれを助長します。そして、血液の通らなくなった毛細血管は枯渇し機能を失っていきます。このことが長時間続けられたときに腎症がつくられます。
一刻も早く糖尿病を治すことですが、治療中に固まった腎臓を解してさえいれば、糖尿病性腎症というような病気にはなりません。

4 糖尿病性網膜症

網膜症とは、眼底にある網膜が薄くなってしまう病気です。それが糖尿病による影響によって起こる病気を糖尿病性網膜症と呼んでいます。
網膜というのは、目の一番奥にあって、水晶体を通った光が像を結ぶスクリーンです。そして、網膜には網膜中心動静脈が通っています。(図22)

原因

●西洋医学的解釈
本態性。

●MMS解釈
網膜の網膜中心動静脈に血液が流れなくなって代謝が衰え、痩せて薄くなってしまうために起こる病気です。
血液は、内頚動脈から眼動脈、網膜中心動脈を通って、網膜に流れています。内頚動脈に至る胸鎖乳突筋の停止部分にコリをつくると、その収縮が内頚動脈への分岐部分を狭窄し、内頚動脈から眼動脈に至る血液は圧力を失います。その圧力を失った血液は、網膜の毛細血管に十分な血液を送れなくなります。また、血糖を多く含んだ粘性の高い血液がそれを助長します。血液循環の無くなった網膜は、代謝が衰え、痩せて薄くなってしまいます。
糖尿病になる人の多くが、脚や頸筋の筋肉を固め硬くしています。硬くなった筋肉は、その中に含んでいる血管を締め付けるように狭窄し、血流不足を起こし、代謝を衰えさせます。そのために、細胞は老化します。糖尿病罹患者は、このことを認識するべきです。
目への血行を妨げる主部位は胸鎖乳突筋です。その停止の部分は特に影響が強く、このコリを解していくと問題のない人でも視野が明るくなってきます。また、胸骨舌骨筋の影響も高く、眼輪筋、上唇鼻翼挙筋のコリも、眼に影響しています。