肝臓の病気

このコーナーは著書「MMS 真昭社」に記載されているものを抜粋して掲載してあります。リンクしてもつながらないものや治療法などについては、本を参照して下さい。

1. 急性肝炎 2. 慢性肝炎 3. 肝硬変 4. その他の肝臓の病気

6-1  急性肝炎

主に肝炎ウイルスが原因で起こる急性の肝細胞障害を急性肝炎と言っています。肝炎を起こすウイルスには、肝炎ウイルス、BBウイルス、サイトメガロウイルスなどがあります。
検査では、肝機能が障害されたときに血液中に出てくるGOT,GPT(血清トランスアミナーゼ)値の明らかな上昇、特にGOTが高くなる。黄疸がみられます。(西洋医学)

●症状
肝臓が腫れて大きくなり、鳩尾の右側部分に膨満感や鈍痛をもたらす。この症状が1週間から10日ほど続いた後に黄疸が現れ、尿が濃くなったり、目の結膜や肌が黄色くなったりしてくる。このような状態になってくると病気は改善してくる。全身倦怠、脱力感、食欲不振、悪心、嘔吐、発熱、高熱による頭痛、悪寒、神経痛、筋肉痛、関節痛、便秘、下痢などの症状が出る。(西洋医学)

原因

●西洋医学的解釈
急性肝炎ウイルスの原因とされるウイルスは、A型肝炎、B型肝炎、C型肝炎、D型肝炎、E型肝炎など。

●MMS解釈
西洋医学では、急性肝炎の原因は肝炎ウイルスにあるとしています。真に肝炎ウイルスが原因なら、ウイルスが浸食しても罹る人もいれば罹らない人もいると言うことはなく、全員が罹るはずです。
一度この病気に罹れば二度と罹らない。と、言います。それは抗体ができるから。と、言う理由です。MMSでは、肝炎ウイルスは急性肝炎起こす起因であるけれども原因ではないと考えています。
腹直筋の心窩部が固まり、門脈やその下にある肝動脈の血流を阻害し、また肝臓への血液循環が全体的に悪くなり固まっていくと、肝臓は緊張し敏感になります。そのときに、ウイルスが侵入してくるとその刺激によって更に肝臓は固まっていき血液循環が悪くなり炎症を起こしていく。と、考えています。(炎症の過程は1-6に述べていることです。)
人間のからだは、刺激物に対して慣れてくれば、その刺激物には反応しなくなります。肝炎ウイルスにも慣れて反応しなくなれば、肝炎に再度罹ることはありません。
わたし自身が急性A型肝炎に罹ったことがあり、硬く固まった肝臓を解して治した経験を持っています。
A型、B型、C型などの肝炎も、原因は共通です。

●治療法
腹部に気を送りながらデリケートタッチで解していく。頭痛や発熱がある場合には胸鎖乳突筋の頭痛、発熱の部位から解していきます。ある程度腹部が解れてきたら、肝臓の門脈、肝動脈の部分である腹直筋の心窩部を解していきます。解れてくると炎症も無くなってきます。肝臓全体も解すことも忘れてはいけません。後は症状を取っていくことです。
全身倦怠、脱力感は、肝臓を解した時点で無くなります。また、腹直筋の心窩部を解すことで、嘔吐感、悪心、食欲不振も無くなります。胸鎖乳突筋を解せば、解熱し、神経痛や筋肉痛も無くなっていきます。
便秘や下痢は、腹部の大腸、小腸を解していくことです。

6-2  慢性肝炎

肝臓の炎症が続き、症状や臨床検査値の異常が6か月以上続いているものを慢性肝炎と言っています。

●症状
全身倦怠、悪心、鳩尾部の不快感、食欲不振、体重減少などがある。そして、自覚症状が全くなく、検査で異常がみつかる場合もある。(西洋医学)

原因

●西洋医学的解釈
B型肝炎ウイルスとC型肝炎ウイルスによるものがほとんどで、その場合の発生率は、B型肝炎ウイルスによる慢性化は5%で、C型肝炎ウイルスによるものは、50%から80%である。また、アルコールや薬剤の肝障害から慢性肝炎に移行する。

●MMS解釈
ここでも西洋医学はウイルス原因説ですが、MMSでは前述のように原因とは考えません。ウイルスが肝細胞に侵入して細胞を壊していくと考えた場合、アルコールや薬害による肝炎を、どのように考えて良いのかが分からなくなります。アルコールや薬は無生物です。それが侵攻していくことは有り得ません。
肝炎は急性肝炎で述べているように、デリケートになっている肝細胞をウイルスやアルコール、薬などの刺激によって炎症を起こしていくものです。
慢性肝炎で、B型ウイルスやC型肝炎ウイルスの存在があるのは、肝炎になったときに治せずにそのままにしたためです。硬くなっている肝臓を解し血液循環を良くして肝細胞に血液が廻っていれば、免疫力によってウイルスは退治されるはずです。肝細胞の血液循環の悪いままに放置した結果の病気と考えます。
C型肝炎は治り難い病気の一つになっていますが、それは、投薬によって治そうとしているからで、硬くなっている肝臓を解し、出ている症状を取っていけば治っていく病気です。

●治療法
急性肝炎と同じで良いでしょう。

6-3  肝硬変

肝炎の進行などによって肝細胞の壊死、肝臓組織が線維化して硬くなった状態を言います。肝臓の機能がまだ保たれている状態を代償期、肝臓の働きが低下した状態を非代償期に分けています。(西洋医学)

●症状
初期の肝硬変には特徴的な症状はなく、非代償期になると腹水が溜まる、下肢の浮腫み、黄疸、意識障害、下肢の痙攣などが起きる。その他、首や前胸部に小さなクモ状に血管が見えるクモ状血管腫、掌の周りが赤くまだらになる手掌紅斑、男性の乳房が女性の乳房のように膨らみ痛みが生じる女性化乳房、臍のまわりを中心に静脈が放射線状に膨らんでくる腹壁静脈怒張などの他覚症状がみられる。また出血傾向もある。

原因

●西洋医学的解釈
C型肝炎によるものが約50%、B型が20%、アルコール性が12%その他、膠原病、薬物、肝臓の循環障害、胆汁うっ滞、寄生虫、代謝性の病気によるもの。

●MMS解釈
肝炎の進行によって肝硬変なってしまうなら、肝炎を完治させることが重要でしょう。薬によって検査値を下げて治ったとするのは間違いです。肝炎で固まった肝臓を解し軟らかくして置けば問題は生じません。しかし、他の物が起因している場合は違ってきます。
特に腹直筋の心窩部を固めたとき、肝動静脈、門脈がその収縮で圧迫され肝臓の血液循環が阻害されます。すると肝細胞の代謝が無くなり老化してしまいます。その状態が進んでいくと萎縮し線維化してきます。肝硬変の原因は心窩部を固めてしまうことです。それを解し、肝臓全体を解していけば治る病気です。
腹水
肝臓、腎臓を解し腹部を充分に解して軟らかくし、股間を解していけば腹水は無くなっていきます。
下肢の浮腫み、下肢の痙攣
腸腰筋、股間、浮腫みのある部分の筋肉のコリが原因。
意識障害
胸鎖乳突筋、頭半棘筋、頭板状筋のコリが原因。
その他の他覚症状
肝臓が正常になってくれば無くなっていきます。

6-4  その他の肝臓の病気

アルコール性肝障害、薬物性肝障害、脂肪肝、肝癌などの病気がありますが、全ては固まったり緊張したりしている肝臓に、ウイルスやアルコール、薬物などで刺激を与え、それに反応して肝臓が固まっていくことで起きてくる障害です。
肝癌は、手術や抗ガン剤を用いた治療の結果、転移ガンが多くもたらされます。肝臓の血液循環が良ければなることはありませんが、肝細胞に血液が途絶えたとき、それまで何でもなかった細胞が飢餓細胞になり、変異、変性が起こりガン細胞になっていきます。
抗ガン剤は、あらゆる細胞を石のように硬く固めていきます。固められた細胞には血液は流れなくなります。その結果、全身に飢餓細胞をつくっていきます。転移と言うよりは、各所に飢餓細胞をつくって、新しいガンをつくりあげていくと言った方が正解でしょう。かなり進んだ肝癌でも、全身の筋肉と腹直筋の心窩部、肝臓を良く解し血流を正常にしていけば、ガンは改善されていきます。