症状

 

症状はさまざま

1. しびれ 2. 痛み 3. 頭痛 4. 腹痛
5. 発熱 6. 炎症 7. 悪寒 8. 痒み
9. 肌の黒ずみ 10. 咳 11. 息切れ 12. 息苦しい
13. 目眩 14. 震え 15. 動悸・不安 16. 呼吸困難
17. 水筋肉 18. 浮腫 19. 腹水 20. 耳鳴り
21. 加齢臭 22. 口臭 23. 体臭 24. 発汗
25. 膨満 26. 立ちくらみ 27. 胸焼け 28. 倦怠感
29. 冷や汗 30. 肌のくすみ 31. 赤ら顔 32. 頻尿
33. 血尿・血便 34. 不眠 35. 鼻づまり

病気になると体に現れる変化を「症状」といいます。すでに病気になっているときでも、さらに別の病気の前触れとして症状が出ることもあります。かゆみ、しびれ、痛み、吐き気など、自分で感じる症状を「自覚症状」といいます。検査で医師が発見する症状はこう呼ばれます。 症状はさまざま この章では、主に、自覚症状について述べていきます。

症状は体からの警告やお知らせです。放っておくと、深刻な病気になることもあります。からだからのサインをしっかり受け取り、正しく対応することが大切です。

「症状を抑えるのが現代医療の「対症療法」では、主に薬を使います。ただし、薬の効果が切れると症状が戻ってしまいます。対症療法とは、表に出ている症状を一時的に楽にすることが目的です。

一部の医師は対症療法に否定的ですが、その理由には説得力がない場合もあります。

「症状は自然な治癒反応だから、薬で抑えずからだに任せるべき」という考え方もあります。でもそれだけに頼るのは危険で、正確ではありません。熱そのものがからだを治すわけではないのです。

薬の否定は良いとしても、症状に対して手立てをしなければ、より重篤になる危険性をつくります。

症状を放置しても、からだが丈夫で体力があれば場を乗り切れることができるかも知れません。しかし、体力や自己治癒力が低下している人には危険なことです。症状は、からだの一部に異常がつくられ、その結果として現れるもの。各症状には、その症状をつくる原因は必ずあるものです。症状をとるには、原因を取り除くことがベストなのです。症状はさまざま。痛みはどのようにつくられるのか?痺れやかゆみは?この根本が解らなければ医療は成り立ちま

せん。難しい理論は不必要。症状の多くは筋肉の異常が原因です。

原因となる筋肉を見つけてほぐせば、症状は改善されます。

基本テクニーク MMSには3つの基本的な手技があります。

① デリケートタッチ:指や腕の力を使わず、やさしく圧す方法です。

② ストロングタッチ:力を使わずに、深く強く圧す方法です。

③ メルトタッチ:指先から熱のような感覚でコリを溶かしていく方法です。

「二方向」「多方向」の技術について

ここでいう「二方向」とは、異なる二方向からの圧を同時に加える技術のことです。MMS理論ではさらに高度な技法として、三方向・多方向から圧を加えると同時に「気」を流す施術法を導入しています。これにより、深層筋や内臓周囲に生じたコリに対しても、効果的にアプローチすることが可能となります。

このような多方向圧と気の操作を組み合わせた施術法によって、表面的な痛みの軽減にとどまらず、内臓の機能改善や疾患そのものの回復を促すことができるのです。詳細については『筋肉の使い方 育て方』(真昭社)をご参照ください。

」とは、人が発するエネルギーのようなもので、施術者の意志によってコントロールできます。 気を受けると、熱感やビリビリといった微弱な電気の様な感覚を感じます。

これは中国の気功とは根本的に異なり、哲学的・宗教的なものではありません。MMSの進化 10年間の経験からMMSの手法がスキルアップしました。それは、血液循環の促進を図る方法です。

血液はおよそ30~60秒で体を一周します。しかし、何処かに筋肉が固まると血管が圧迫され、全身の血流が悪くなります。筋肉を固める部位をつくると、その部位は筋肉の収縮で血管を圧迫します。

たとえば足首の捻挫も、血流に影響し、姿勢や歩き方のクセも、症状や病気に深く関係しています。

症状や病気をつくる直接の部位は様々です。特に問題を引き起こしやすい筋肉は、太ももやふくらはぎに集中しています。大腿直筋、半腱様筋、外側広筋、内側広筋、膝窩、大腿部の筋肉。また下腿のヒラメ筋等々です。

これらの筋肉のコリをほぐすことで血液循環が改善され、肩コリ、頸のコリなどは顕著に現れます。脊柱起立筋が柔らかくなり猫背がなくなります。 猫背になると内臓が圧迫され、胃腸の不調や臓器機能の低下を引き起こす可能性があります。鳩尾を圧迫することで心臓病に大きく関わっていますが、それらが脚をほぐすだけで改善されます。 何故一部の筋肉のコリが血液循環を悪くするのか

? 筋肉のコリは緊張し収縮し硬くなります。脚の筋肉のコリは、

大腿動脈を圧迫し狭め血流を悪くします。

脚の筋肉のコリが川に創ったダムの堤防にたとえてみましょう。堤防は水の流れを堰き止めます。それまで速い流れをつくっていた水は流れが緩くなり堰の突端まで水がたまると水の流れはなくなってしま います。

川の水が血液とすれば血流が悪くなってきて。血液の循環のスピードが落ちてきます。

毛細動静脈には圧力のある血流でなければ血液は届きません。あらゆる細胞は、流れてきた血液を吸収して栄養素としていますが、栄養素の届かなくなった細胞は痩せ衰え、代謝も衰え老化します。そして細胞本来の働きができなくなります。 細胞の働きが正常で無くなると症状や病気をつくっていきます。人間のからだの中にダムはつくってはいけません。つくってしまったら速やかに撤去する。それが良い方法です。

血液循環を良くする

血液循環をよくするとはどのような状態か?ある形容を用いて表現してみましょう。

読者は山葵(わさび)畑を見たことが有りますか?山葵は天気の良い日は透明度の高く、その水はそのまま飲んでも美味しいとおもうようなきれいな水がさらさらと流れている処で育ちます。

血液の流れをこの水の流れに例えれば、山葵は細胞である。生き生きと山葵は育っています。

山葵畑の水のように血液が流れていればおそらく病気にならない

でしょう。ところが心無いものがその流れを堰き止めたりすればたちまち流れは遅くなり水は濁り山葵は死んでしまいます。山葵を育てるためには必須の条件。血液の流れを悪くするのは堰きではなく筋肉のコリ。これは人も動物も同じなのです。辛い症状や病気になったら「わたしの血流では山葵は育たない。と思い浮かべることです。

以上のことを踏まえ、MMST(MMS理論を用いた施術法)を行う際は、まず大腿の筋肉のコリをとることが大切です。

MMSでは、筋肉組織が異常収縮し、弛緩機能を失った状態を「コリ」 と定義します。

コリは筋肉や血管、神経を圧迫し、さまざまな不調の原因になります。コリは筋肉や血管、神経を圧迫し、さまざまな不調の原因になります。 以下に述べていく症状や病気における説明の中に、筋肉のコリに ついての追加説明はしません。

1.  痺れ

痺れを感じる場所と原因

腕や脚、頭部、唇に痺れを感じることがあります。痺れの部位はさまざまですが、共通する原因は筋肉のコリが神経を圧迫していることです。

例えば、手足の痺れは、痺れている部位だけでなく、胸鎖乳突筋の起始部)のコリも関係しています。指を輪ゴムで強く巻くと数分で痺れが起こるように、筋肉のコリは輪ゴムで絞め付けるような作用をして神経を圧迫します。

痺れの原因は必ずしも痺れを感じる部位そのものではなく、離れた場所の筋肉のコリによって起こることが多いです。症状のある場所から脳に近い方向へと探ると原因が見えてきます。

部位別の痺れの原因

・上腕と手の痺れ
・指先の痺れは、胸鎖乳突筋の喉側起始部(体の中心に近い部分)のコリが神経を圧迫して起こることがあります。
・上腕の痺れは、腕を多く使うことで肩や腕の筋肉(上腕三角筋、

上腕三頭筋、上腕二頭筋などがこり神経を圧迫して起こります。

・前腕の痺れは、上腕から前腕にかけての痺れの場合は上腕側からほぐすことが必要です。前腕だけに痺れがある場合は前腕自身の筋肉のコリが原因です。

・脚の痺れ

大腿内側の痺れは股関節のコリが原因で、外側の痺れは外側広筋や中殿筋のコリに起因します。足先の痺れは甲や足底、指の筋肉のコリが原因です。

・顔面神経痛の痺れ
顔面神経痛の痺れは、胸鎖乳突筋、頬筋、咬筋のコリが関係して

います。

 

2.  痛み

痛みの原因

筋肉の中には血管、神経、リンパ管などが含まれており、筋肉のコリがこれらを圧迫・屈曲させることで痛みが生じます。また、血管が膨張して隣接する神経を刺激して痛みを起こすこともあります。痺れは痛みの初期段階であり、痛みはコリによって硬くなった筋肉の間に神経が挟まれて圧迫された時に発生します。神経が変形している場合も痛みが起きます。

硬い板の上に指を置いて圧迫すると痛みを感じますが、軟らかいスポンジの上では痛みは生じません。つまり、筋肉のコリだけでは痛みは生まれず、硬い筋肉同士に神経が挟まれる状態が必要です。

また、小動脈や細動脈が筋肉のコリで圧迫されると、その先の血流が速くなり血管が膨張します。膨張した血管が神経を圧迫し、痛みを引き起こします。

痛みの名称と種類

痛みは起こる部位によって名称がついています。頭痛、歯痛、腹

痛、腰痛、膝痛、月経痛などが代表例です。これらの痛みの原因と治療法を以下で詳述します。 

痛みを引き起こすものは?(切りキズの痛みは別)

筋肉の中には、血管や神経、リンパ管などが含まれている。コリ(筋緊張)によって神経が圧迫されたり、屈曲させられたりして、痛みが発生します。

また、一種の頭痛のように、血管が膨張し、それが隣接する神経に触れ痛みをつくる場合もあります。

痺れは、痛みの初期段階として現れることが多く痛みは、コリをつくった硬い筋肉同士の間に神経が挟まれ圧迫されたときに生じる。また、その挟まれた神経が何らかの変形を加えられたときにもつくられます。

硬い板の上に指を置いて圧迫すると痛みを感じますが、軟らかいスポンジのようなものに指を乗せて圧されても痛みは生じません。つまり、ただ筋肉にコリをつくっただけでは痛みはつくられません。

ある部位を圧すると痛みが生じるのは、その奥に硬い筋肉がある。常時痛は、硬い筋肉と硬い筋肉の間に神経が挟まれ場合である。

小動脈や細動脈を筋肉のコリが圧迫し狭めると、その先の血流は速くなる。速く圧力のある血液が毛細血管に流れていく。血管は太く膨張する。膨張した血管が隣接する神経を圧迫する。そして痛みをつくる。

いずれにしても、痛みは筋肉のコリが関係していまする。痛みを解消するには、原因となっている部位のコリを的確に取り原因部位のコリをほぐすことです。

  • 痛みには名称がある

痛みは起こる部位によって、頭痛、歯痛、腹痛、腰痛、膝痛、月経痛などと特定の名称が付いる。 痛みの症状の幾つかを取り上げ、その原因と治療法を探っていく。

3.  頭痛

頸部筋肉の緊張による総頸動脈圧迫

頸部筋肉の緊張が総頸動脈を圧迫し、血流変化により痛みが発生します。

・頭部筋肉の収縮による神経圧迫

頭部の筋肉が緊張し、内部の神経を圧迫して痛みを起こします。

・脳脊髄液の流れの停止
胸鎖乳突筋などのコリが脈を圧迫し脳脊髄液の循環を妨げ、脳室に液が溜まって神経を圧迫し痛みが生じます(水頭症)。

クモ膜下脳胞症による頭痛
クモ膜下に髄液が溜まり頭蓋骨を膨張させ神経を圧迫します。慢性頭痛の原因となり、薬では消えないことがあります。頭部の筋肉のコリをほぐすことが治療になります。

・頭部動静脈の異常膨張

血管の脆い部分が膨らみ、神経を圧迫し痛みを生じます。

・頭半棘筋などの頸筋のコリによる頭重感
頸筋の後ろ側にある頭半棘筋や頭板状筋のコリが頭の芯に痛みや

「ボォーッ」という感覚を引き起こします。

・眼球周辺の筋肉のコリ
眼球やその深部の筋肉のコリが頭痛を誘発します。

頭痛治療のポイント

頸部の筋肉のコリをほぐし、総頸動脈の圧迫を解除することが重要です。

血液循環の正常化と頭部筋肉のコリ除去により、多くの頭痛は解消します。

頭痛薬は痛みの抑制に過ぎず、根本原因の頸部のコリが改善されれば、脳梗塞や脳出血などの脳卒中のリスクも軽減されます。

 

4.  腹痛

 

腹痛とは何か

多様な原因をもつ腹痛

腹痛には、胃痛や腸の痛み、便秘や下痢に伴う痛み、膀胱炎、子宮内膜症、月経痛など、実にさまざまな種類があります。多くの場合、痛みが発生している部位そのものに原因があるため、その部位を正確に見極めて施術を行うことが重要です。ただし、他の疾患が関連している可能性もあるため、幅広い知識と的確な判断力が求められます。

西洋医学では、腹痛を「内臓」「体性痛」「関連痛」「心因性腹痛

」などに分類し、それぞれ異なる発生機序があるとされています。

いずれにしても、痛みとは身体が異常を知らせるためのサインであり、単に痛み止めなどで神経を麻痺させるのではなく、その原因を正確に特定し、痛みを引き起こしている根本的な要因を探ることこそが、本来の対処であるべきです。

腹痛の部位によって、おおよその原因を絞り込むことも可能です。たとえば、鳩尾(みぞおち)付近の痛みは心臓や食道の異常、さらにその下であれば膵臓疾患が疑われます。

左上腹部の痛みは胃炎や胃ガン、右上腹部の痛みは肝炎や肝硬変が考えられます。

腹部中央の痛みは、小腸・大腸・十二指腸などの消化器疾患が原因であることが多い。

下腹部の痛みは、便秘、膀胱炎、月経痛、子宮筋腫、子宮内膜炎、卵巣炎など、多くの疾患との関連が見られます。

  • MMS理論における解釈

痛みのある部位の筋肉をほぐす前に脚の筋肉をほぐすことが基本

MMS理論では、腹痛に対してまず注目すべきは「痛みのある部位に生じた筋肉のコリ」であると考えます。その筋肉のコリを丁寧に解していくことが、痛みの緩和、さらには病態の改善につながる第一歩となります。

たとえば、大腸憩室による痛みは非常に強く現れることがありますが、憩室のある部位を中心に、周囲の筋肉のコリを丹念にほぐしていくことで痛みが軽減し、憩室そのものの縮小や機能の改善につながることもあります。

また、大腸がんなどの進行した病変においても、痛みのある部位の筋肉を的確に解していくことで、痛みの軽減・消失が起こり、結果として腫瘍の退縮が促されることもあります。

腸捻転のように緊急性を要するケースであっても、強い圧をかけるのではなく、「気」を送りながら優しく周囲の筋肉を解していくことで、腸の状態が回復に向かうことがあります。これは、筋肉を通じて腸に働きかけるというMMSならではのアプローチです。

月経痛や胃痛にも共通する原因

月経痛に対しても、同様の考え方が有効です。多くの月経痛の根本原因は、下腹部および鼠径部の筋肉に生じたコリと、それに伴う血行障害にあります。これらの部位を丁寧に解していけば、血流が改善され、痛みが軽減し、月経に伴うさまざまな症状も自然に和らいでいきます。

胃痛の場合も、多くのケースでは、鳩尾の下にある腹直筋に生じたコリが主な原因です。この場合、「気」を用いながら、筋肉を二方向からずらすように圧をかけていくと、筋肉が徐々に解れていき、痛みも軽減していきます。

5.  発熱

発熱とは何か──「熱」は体の警告信号

「発熱=病気」ではない

炎症を起こしている部位に手を当てたとき、熱を感じて「発熱している」と誤解されることがあります。しかし、発熱とは実際に体温が上昇している状態を指します。つまり、触れた部分が熱く感じられるだけでは「発熱」ではありません。

「発熱は、さまざまな病気の前触れなので薬で抑えるべきではない」と語る医師もいますが、ここで重要なのは“病気と症状を混同しない”ことです。発熱は“症状”にすぎず、原因そのものではありません。そして、その原因の多くは「胸鎖乳突筋のコリ」によって引き起こされます。このコリを解消することで、体温は自然と正常に戻っていきます。

・発熱の本質的な原因

発熱は、身体の一部にコリや血流障害が起こった際に、その部位へ血液を強制的に流そうとする身体の「自動調節機能(Automatic

Body Control System)」によって生じます。なかでも重要なのが、首の側面に位置する胸鎖乳突筋です。

この筋肉のコリが総頸動脈を圧迫し、脳への血流が阻害されたとき、身体は生命維持のために大量の血液を全身に循環させて、脳への血流を確保しようとします。これにより、全身の血流量が増加し、結果として体温が上昇します。これが、多くの発熱の正体です。

発熱を引き起こす胸鎖乳突筋のコリは、以下のような経緯でも発生します。

・強い腹痛に耐えることで首が緊張し、胸鎖乳突筋が固まる。

・歯の痛みを我慢することで、顔や首がこわばり、コリが生じる。

つまり、直接的な原因は歯や腹部であっても、発熱を引き起こす引き金は胸鎖乳突筋のコリなのです。したがって、発熱を根本的に解消するには、このコリを取り除く必要があります。

ただし、胸鎖乳突筋にコリがあるからといって必ず発熱するわけではありません。コリが脳への血流を阻害する部位に存在する場合にのみ、発熱が起こります。

自動調節機能と体温上昇のメカニズム

脳への血流は、生命維持のために極めて重要です。胸鎖乳突筋のコリによってその流れが阻害されると、自動調節機能は全力を挙げて血液を流そうとします。まるで、息を詰めて一気に力を入れるように、全身の循環を強化して脳を守ろうとするのです。この働きが、発熱という現象を引き起こします。

また、胸鎖乳突筋には温度センサーが存在します。これがコリによって圧迫されると、実際の体温とは異なる“誤った温度情報”が脳に伝えられます。すると脳は「体温が低い」と誤認し、温めようとして血流を増加させ、結果として体温が上がる、という誤作動が起こります。

いずれにせよ、胸鎖乳突筋のコリを解消することが、発熱の根本的な解決法です。適切に施術すれば、数分で平熱に戻ることも珍しくありません。

間違った治療法──アイシングの害

現代医療ではいまだに「氷で冷やす」という古典的な方法、すなわちアイシングが使われています。しかしこれは、症状を一時的に抑えるだけの対症療法に過ぎず、根本的な解決にはなりません。特に注意すべきなのは、筋肉を氷で冷やすと一時的に収縮し、その後緊張したまま固まりコリとなることです。さらに、胸鎖乳突筋に存在する温度センサーの機能が麻痺し、自動調節機能が正常に働かなくなるリスクもあります。

熱を一時的に下げたとしても、コリが残っていれば再び発熱し、頭痛や手のしびれ、慢性的な不調へとつながっていきます。
発熱に対して「冷やす」という処置は、むしろ症状を悪化させる危険な行為であることを認識すべきです。

症例:アイシングが症状を悪化させた実例

〔症例1:東京都在住・30代女性〕
自転車の衝突転倒事故により頭部を損傷し、脳内出血の疑いで手術が行われました。手術後、彼女は意識を失い、40度を超える高熱を出し続けていました。病院では、頭部や首、脇などにアイシング処置を施し続け、60日以上に渡り体が冷やされ続けられました。

ご家族の依頼で、私が施術を開始した際には、彼女の体は冷却パックで覆われており、筋肉は完全に固まっていました。アイシングを外し、胸鎖乳突筋を5~6分かけてほぐすと、すぐに体温が平熱まで下がりました。しかし、病院スタッフが再びアイスパックを装着するため、熱が戻るという悪循環が続きました。(ナースは悪いこととは思っていない)

このような状態が何度も繰り返され、週1回の施術だけでは冷却によって生じた筋肉の麻痺や硬直を解消することが困難でした。
その後、ご家族の働きかけにより「高熱時のみアイシングを行い、それ以外は外す」ことが病院で了承され、徐々に発熱が治まりました。

このケースでは、アイシングがかえって症状を長期化・重症化させる結果となりました。適切な対応がなされていれば、もっと早く回復できたはずです。

結論:発熱の意味を正しく理解する

発熱は、体内の異常を知らせる警告サインであり、冷やして抑えるべきものではありません。特に、胸鎖乳突筋のコリが原因で起こる発熱には、氷での冷却ではなく、根本原因であるコリを解消する施術が最も効果的です。

発熱を「病気のサイン」と短絡的に捉えず、その背景にある身体の仕組みや血流障害を見極める視点が、真の治療への第一歩なのです。

6.  炎症

炎症とは何か

一見すると「熱を発する」という共通点を持ちながらも、体温が全身的に上昇する発熱と、ある部位だけが熱を持つ炎症とは、その原因と成り立ちがまったく異なります。

特に捻挫や打撲(打ち身)などによって起こる炎症には、以下のように2つのタイプが考えられます。

  1. 衝撃や極度の刺激による炎症

外部からの衝撃や虫刺され、極端な刺激、筋肉の異常収縮などが加わると、筋肉が強く収縮してその内部にある血管を圧迫・閉塞させます。すると、血流が滞り、行き場を失った血液は血圧の上昇によって無理に流れ込もうとしますが、筋肉が硬くなっているために解放されず、結果として毛細血管が膨張します。これにより、血管内に大量の血液が滞留し、熱が生じるのです。

  1. 筋肉の持続的な異常収縮による炎症

持続的に筋肉が異常収縮を起こすと、やはり血管が圧迫され、血液が先に流れなくなります。毛細血管は圧力で膨らみ、腫れが生じます。そこに血液が大量に滞ることで発熱するのです。例えるなら、ゴム風船の中央を指で押さえて息を吹き込むと、押さえた手前側だけが瘤(こぶ)状に膨らむような状態です。

これらが、炎症のメカニズムです。

炎症に対する冷却の誤解

西洋医学では炎症に対して「冷やす」という対処法が一般的ですが、冷やすことで一時的に筋肉が収縮し、腫れが引いたように見えるだけです。実際には、硬く収縮した筋肉がさらに血管を圧迫し、血流が減少して熱も低下したように見えるのです。しかし、この状態が続くと筋肉は硬く固まったままとなり、血液循環が悪くなります。そればかりか、筋肉のコリによって神経も圧迫されるため、感覚が鈍くなり、痛みがなくなったように感じることがあります。

これを「治った」と考えるのは大きな誤解です。実際には神経が麻痺しているだけで、根本的な回復には至っていません。

筋肉をほぐすことで炎症は消える

炎症の本質は、炎症部位の筋肉が過度に緊張・収縮し、血管を狭めたり押し潰したりしていることにあります。したがって、その筋肉を適切に解し、柔らかくすれば、血流が回復し、発熱や腫れも自然に消えていきます。後遺症も残りません。

捻挫や打ち身においても同様です。これらは、瞬間的な衝撃に対して、身体が本能的に筋肉を収縮させて守ろうとする反応の結果です。しかし、その収縮があまりに強く、かつ緩まなかった場合、筋肉はそのまま固まってしまい、痛みや腫れが長引くのです

炎症治療におけるMMS的施術の必要性

こうした硬くなった筋肉も、しっかりとした技術を持って施術すれば、ほぐされて柔らかくなります。ただし、筋肉には一度固まった状態を元に戻そうとする「自己保持の働き」があり、施術後に再び元の状態に戻ろうとします。この反応は筋肉の固まり具合に比例して強く現れるため、症状が重い場合ほど、繰り返し施術を行う必要があります。

冷却や鎮痛剤による対症療法では、炎症の根本原因である「筋肉のコリと血流障害」は解消されません。MMS理論では、筋肉を物理的に解し、血流を回復させることで、自然治癒力を最大限に引き出すことが重要であると考えています。

7.  悪寒

悪寒を伴う発熱──「熱があるのに寒い」のはなぜか

発熱の際に「寒気がする」「悪寒が走る」という症状を経験したことがある方は少なくないと思います。「熱があるのに寒い」という現象は、一見すると矛盾しているように思えますが、MMS理論はこの矛盾に明確な答えが用意されています。

悪寒を伴う発熱は、頭部の一部が異常に発熱している一方で、体全体の体温はむしろ下がっているという現象です。これは、首の側面にある胸鎖乳突筋という筋肉が関与しています。胸鎖乳突筋がコリによって固くなると、その内部を通る血管が圧迫され、脳への血流が低下します。脳は血流不足を補おうとして血液量を増加させますが、血管が圧迫されているために流れは滞り、その部分で血液が滞留し、結果として局所的な発熱が生じます。

胸鎖乳突筋には体温調整を司るセンサーが存在しており、ここが高温になると、身体は「体温が上がり過ぎている」と誤認識しま

す。すると自動調整機能が働き、細動脈から毛細血管へつながる血管の弁を閉じ、血流を抑制しようとします。これは全身の体温を下げる方向への反応であり、実際に脇の下などで測る体温は下がっていきます。その結果、身体は「寒い」と感じ、悪寒が生じるのです。

しかし実際には、胸鎖乳突筋や頭部では血流の滞留によって異常な熱がこもっており、頭部だけが異常に熱い状態となります。この「頭部の過熱と体幹の冷え」が同時に起こることで、発熱しているのに寒気がするという矛盾した状態が生じるのです。

この現象の根本原因は、胸鎖乳突筋のコリにあります。この筋肉がコリによって固まり、血流と体温調節のメカニズムを阻害しているために、発熱と悪寒という「相反する」症状が同時に起こるのです。

コリを解消し、胸鎖乳突筋を柔らかくすると、脳への血流が正常化し、頭部の局所的な過熱も収まり、誤作動していた体温調節機能も正常に戻ります。その結果、悪寒は消え、全身の体温も安定します。

このように、悪寒を伴う発熱は単なるウイルス性の発熱ではなく、筋肉のコリに起因する血流障害と体温調節機能の誤作動によって引き起こされている可能性が高いのです。頭が熱く、身体が寒いという状態が見られたときには、胸鎖乳突筋の状態に注目し、施術によってその緊張を取り除くことが根本的な改善につながります。

 

 

8.  痒み

痒みとは何か──血行不良が引き起こす初期症状

痒み(かゆみ)は、しばしば「軽い不快感」と捉えられがちですが、MMS理論においては、これは明確な身体からの警告信号であり、血行不良の初期症状であると考えます。

たとえば、虫刺されやかぶれ、蕁麻疹(じんましん)などによって皮膚に痒みが生じる場合、それは単なる皮膚表面の異常ではなく、その下にある筋肉や毛細血管の状態が関係しています。虫に刺されるなどして局所に刺激が加わると、その部分の筋肉が瞬間的に緊張し、コリとして固まってしまいます。これによって毛細血管が圧迫されて一時的に血流が遮断される一方で、血液は流れ込もうとするため、血管内圧が上昇し、腫れや発赤、痒みを引き起こします。

このような痒みは、いわば「痛みの前段階」であり、炎症を起こしている筋肉をほぐして血流を回復させれば、速やかに解消していきます。

また、皮膚の痒みは血行不良そのもののサインでもあります。皮膚への血流が低下すると、身体は「血行が足りない」「何とかしてくれ」と訴えるように、痒みという感覚を通して知らせてくるのです。筋肉と真皮の間の血流が滞ると、皮膚は栄養や酸素を十分に受け取れなくなり、乾燥し、ゴワつき、痒みが強くなっていきます。

たとえばアトピー性皮膚炎や乾燥肌などの場合、真皮とその下にある筋肉が慢性的に緊張してコリが生じています。このコリを取り除き、血液が表皮までしっかり流れるようになれば、皮膚は潤いを取り戻し、代謝も正常化し、痒みは自然に消えていきます。

さらに、痒みの背景には内臓の働きも関わってきます。たとえば腸の機能が正常であれば、体に必要なものだけを吸収し、不要なものは排泄されます。しかし腸の働きが狂ってくると、本来不要な物質まで吸収してしまいます。こうして吸収された不要物が体内に残留し、血行不良により発汗による排泄も阻害されると、汗腺が開きっぱなしの部位から皮膚を巻き込むかたちで体外に排出されようとします。これが蕁麻疹です。

蕁麻疹の改善には、症状の出ている部位とその周囲の筋肉のコリを取り除くと同時に、腸など内臓の働きを整えることが必要です。そうすることで、痒みは解消し、再発も防ぐことができます。

痒みは、しばしばしびれや痛みの前段階ともいえる状態であり、根本的には血行不良によって引き起こされています。特に、胸鎖乳突筋・頭板状筋・頭半棘筋といった首や後頭部の筋肉が関与していることが多く、これらの筋肉がコリ固まると、皮膚の感覚異常や自律神経の誤作動を通して痒みが出現します。

これらの筋肉のコリを的確に取り除くことで、痒みは速やかに改善します。MMS理論においては、痒みは身体の不調を知らせる早期の警告サインであり、薬で一時的に抑えるのではなく、根本原因である血流障害と筋肉のコリにアプローチすることが本質的な治療であると考えています。