皮膚の病気

このコーナーは著書「MMS 真昭社」に記載されているものを抜粋して掲載してあります。リンクしてもつながらないものや治療法などについては、本を参照して下さい。

1. 蕁麻疹 2. アトピー性皮膚炎 3. 乾癬(かんせん)

1 蕁麻疹

痒みの伴う局部的な浮腫や紅斑を蕁麻疹(じんましん) と言っています。その症状は、突然痒みと共に局部的な浮腫が起き、短時間で消える急性蕁麻疹。中には長期間続くものもあり、それを慢性蕁麻疹と言います。

●症状
突然に、他の皮膚よりわずかに盛り上がって境界をつくる赤みを帯びた膨疹が出て、痒みを伴います。引っ掻いたりこすったりすると、その範囲が広がります。時間が経つと消えていきますが、また別の場所に出てきたりします。
よくできる場所は、腹部、太ももや股、臀部、乳房、頭皮、手の甲、足、背中などですが、あらゆる場所にできます。口中、口唇、胃腸、喉などにできると、呼吸困難、気道閉塞、胃腸障害を起こすこともあります。また、目にできることもあり、この場合、目が塞がってしまうこともあります。

原因

●西洋医学的解釈
アレルギー性と非アレルギー性がある。アレルギー性の蕁麻疹は一般的によく知られている。食物アレルギーによる蕁麻疹では、魚類や甲殻類の鯖やエビやカニ、また、肉類、卵、ミルクなどがアレルゲンとなって蕁麻疹を引き起こす。
花粉、ハウスダスト、ペットの毛(猫アレルギー)カビ、細菌の吸入や粘膜への付着によっても引き起こす。また、抗生物質、血清薬剤、アスピリン、サルファ剤などの薬剤によっても起き、ウルシ、イソギンチャク、蜂、ムカデなどの樹脂や昆虫類によっても引き起こされる。
これらは、原因となる物質が食物や薬剤として体内に取り込まれたとき、抗原抗体反応を起こして皮膚に存在するマスト細胞(肥満細胞)に刺激を与えると、ヒスタミンなどが放出される。ヒスタミンが真皮にある細かい血管を拡張させて血管の透過性をあげるために、皮膚は赤く腫れ上がる。このとき同時にヒスタミンは皮膚の知覚神経を刺激して痒みを生じさせる。
ー方、非アレルギー性では、圧迫や摩擦の機械的な刺激、寒冷、温熱などの刺激が直接マスト細胞を刺激し、アレルギー性と同様の一連の反応によって蕁麻疹が生じる。
機械的な刺激とは、腕時計のバンド、ブラジャー、ハンドバックを下げた手首や肘 などにできた跡を掻いて、人工的に刺激を加えて人工蕁麻疹をつくるもの。

●MMS解釈
蕁麻疹の原因は二通りあると考えています。

1 自己過敏反応でつくるもの。
アレルゲンは空間に無数に存在します。そのアレルゲンが原因といちいち対応しても始まりません。花粉症や鼻炎に例えていえば、花粉や粉塵などに対して、衣類やマスク、メガネなどと言ったもので防御しても、花粉症や鼻炎を治すことにはつながりません。
何故、アレルゲンによって反応を起こしてしまうのか?このことが大事で、多くのアレルギー性疾患を解明する上で重要なことです。
MMSは、一般的にアレルギーという症状を「自己過敏反応」と表現しています。その反応は、アレルゲンに原因があるのではなく、アレルゲンの刺激に対して自己が過剰に反応してしまうことにあります。
蕁麻疹は、この自己過敏反応の現れです。アレルゲンやその他のあらゆる刺激するものに対して、肌や筋肉、粘膜が過剰に反応して硬くなり、その収縮が血管を潰し、血液循環を阻害して炎症をつくり、知覚神経を圧迫し痒みをつくるものです。そして、その阻害の程度によって症状は変わってきます。
蕁麻疹のできやすい部位は多数あり、それを列挙しても始まりません。また、紅斑、浮腫、赤い湿疹などは結果です。何処かに原因があります。
蕁麻疹における炎症、浮腫などの症状も、何も特別なことではありません。症状の章で述べていることと何ら変わりはありません。
ある部位の筋肉にコリをつくったとき、その収縮によって毛細血管が圧迫されると、毛細血管の先が詰まります。そこに血液が流れ込まれれば血管は膨張します。極度になれば腫れ上がってきます。大量に流れ込んだ血液によって発熱します。一本一本の毛細血管を詰まらせていけば湿疹ができ、細動脈程度の血管を詰まらせればある程度の面積を持った紅斑となります。また、静脈を詰まらせ血液の循環を断てば浮腫ができてしまいます。
さて、それではアレルゲンとの関わりについて述べてみましょう。湿疹や紅斑をつくる前の状態のとき、つまり、ある部位にコリをつくったとき、その部分は緊張しデリケートになっています。また、皮膚などが老化し傷ついているとき、そこをアレルゲンによって刺激されれば、その部分は過敏な反応をしてしまいます。そして、それまで以上に緊張し、より一層筋肉や皮膚のコリを助長することになります。コリは、血管を圧しつぶし、湿疹や紅斑をつくることになります。そして、そのコリの程度によって赤みや腫れ(炎症)の度合いが違ってきます。炎症が強くなれば皮膚にある知覚神経を刺激し痒みをつくり、炎症の度合いが更に高まったときに痛みが出てきます。
さてそれでは、西洋医学でいう赤み、痒みをつくるという理論を検証してみましょう。
抗原抗体反応を起こして皮膚に存在するマスト細胞に刺激を与えると、ヒスタミンなどが放出される。ヒスタミンが真皮にある細かい血管を拡張させて血管の透過性をあげるために、皮膚は赤く腫れ上がる。このとき同時にヒスタミンは皮膚の知覚神経を刺激して痒みを生じさせる。
① どうして、蕁麻疹の場合、一部分にだけ抗原抗体反応ができるの
でしょうか?
この説明だとマスト細胞のある部分全てにできることになります。
② どうして、マスト細胞に刺激を与えるとヒスタミンが放出されるのでしょうか。
普通にマスト細胞に刺激を与えても、ヒスタミンが放出されると
は思えません。
③ ヒスタミンが毛細血管を拡張させると、どうして赤く腫れるので
しょうか? 普通、毛細血管が拡張されれば血液循環が良くなり、
血流量が増えるだけではないでしょうか?
アレルゲンは一部分を刺激する訳ではありません。例えば、ダストや花粉が空気中にあれば、露出している全ての部分に刺激を与えるはずです。何故、特定の部分だけを狙って刺激をするというのでしょうか。
何とも理解しにくい理論です。そして、何と都合の良い理論構成でしょう。仮説を立てたものに都合良く既存の理論を当てはめているようにとれます。
確かに多くの人が腹部にマスト細胞を持っています。そして、そこにはよく蕁麻疹ができます。また、マスト細胞を圧したり、軽く引っ掻いたりするだけで紅斑やミミズ腫れができます。そういう意味では、マスト細胞説は、蕁麻疹の原因説としては有力のようですが、この説を受け入れたとき、腕や頭部など蕁麻疹が多く見られる場所でも、マスト細胞の存在がない場合もあります。でも蕁麻疹はつくられます。このような矛盾が起きてもよいのでしょうか?
湿疹や紅斑ができている部分を検査したら、マスト細胞が存在し、ヒスタミンが分泌されているかもしれません。しかし、それが蕁麻疹の原因ではありません。

2 排泄物の分泌よってつくるもの。
腸が固まりコリをつくると、正常な消化吸収ができなくなります。正常な腸は、そのときにからだに必要なものを食物から吸収していきます。しかし、狂った腸は、ただ貪欲に食物を吸収してしまいます。過剰に吸収されたものは、必要な分だけブドウ糖になり、血液になります。過剰な分は、腎臓を通して尿として排泄されれば良いのですが、残ってしまいます。その残った分はどうなるでしょうか?
皮膚やその下の筋肉にコリをつくり固まると、汗腺の開閉がうまく作動できなくなり、汗腺は開き放しの状態になってしまいます。
蕁麻疹のできる部位は、前述したように筋肉や肌は老化しデリケートになっています。当然汗腺も開き放しになっており、その開け放したところから、残ってしまった排泄物が汗腺を通して排泄されていきます。
その部位は、排泄物の刺激を受けて炎症を起こし腫れていき、また、尿に近い排泄物が肌に着くので、痒みが生じてきます。
急性蕁麻疹は、第1のアレルゲンによる自己過敏反応によることが多いのですが、慢性蕁麻疹の場合は、第2の排泄物の分泌によってつくられるケースによるものと考えています。

1及び2のケースにおいて、頭部、首、腕、手などにできる蕁麻疹の主原因は、胸鎖乳突筋のコリです。そして、それぞれ蕁麻疹のできている部位のコリが原因になります。
脚の蕁麻疹は、股関節、腹部そして蕁麻疹の起きている部位。腹部の蕁麻疹は、腸のコリが主原因であり、それに蕁麻疹ができている部位のコリが原因です。これらのコリを取っていくと蕁麻疹は消えていきます。
また、刺激に対して過敏な反応をしてしまうのは、胸鎖乳突筋のコリが原因で、発熱を引き起こす部位と同じようなところです。
排泄物で引き起こす蕁麻疹は、大腸、小腸のコリが主原因になります。腎臓にも原因の一端があります。
これらのコリを良く解していけば、この手の蕁麻疹は消えていきます。
抗原抗体反応とは、抗原とこれに対応する抗体とが結合して起こる特異的反応と西洋医学では定義しています。
抗体とは、抗原に侵入を受けた生体が、その刺激でつくりだすタンパク質の総称で、その抗原だけに結合する性質があり、結合によって抗原である細菌などを溶解したり、毒素を中和したりするなどして生体を防御する免役体である。

●ヒスタミン
動物の組織内に広く存在する化学物質。普通は、不活性状態にあるが、怪我や薬により活性型となり、血管拡張を起こし(発赤)不随意筋を収縮する。また、痒みや痛みの原因になるとも言われている。過剰に活性化されるとアレルギー症状の原因となる。(辞林引用)

2 アトピー性皮膚炎

遺伝的なアレルギー要因をもった皮膚に、ほこり、ダニ、カビ、花粉、動物の毛などの刺激物や食べ物によって、皮膚が過敏に反応して生じた湿疹反応をアトピー性皮膚炎と言っています。アトピー体質とは遺伝的なアレルギー体質のことです。(西洋医学)

●症状
幼児期には、顎や頬に赤いボォーボォーができたり、腕や首、おむつの当たるところが赤くカサカサしてきたりする。眉や頭に黄白色の痂皮(かひ)(かさぶた)ができる。
幼少児期になると、手足の関節に赤いブツブツができたり、肌がゴワゴワしたり、耳朶のところが切れたりする。からだ全体が乾燥し、蒼白くなってくる。このような皮膚は、紅斑や湿疹反応が少ない割に皮膚は乾燥して落屑(粉がふくような状態)し、痒みがひどく、引っ掻き傷が見られる。
成人型になると、顔面や頸部に発疹が出る。肌は乾燥し脂けがなくなり白っぽくなってカサカサする。赤みがなくても強い痒みが出る。首の周りは黒くなり、肘裏や膝裏は、皮膚が厚くなり皮膚のきめが荒くなり強い痒みが出る。顔に紅斑ができて、それが広がると顔全体が赤くなります。重症になるとからだ全体が赤くなり、角質がボロボロと落ちる紅皮症になる人もいる。また、更にひどくなると象皮という象の皮膚の様になるのもある。(西洋医学)

原因

●西洋医学的解釈
ほとんど原因は分かっていない。ダニが原因という説もあるが信憑性がない。

●MMS解釈
西洋医学では、アトピー性皮膚炎の原因を外的要因を主に捉えています。しかし、それは間違いです。アレルゲンは何処にも存在します。それに「反応する。しない」と、いうのは内的要因なのです。
アトピー性皮膚炎は、アレルゲンへの過敏反応だけではなく、からだの異常の結果として現れる方が多いのです。
端的にいえば、アトピー性皮膚炎の主原因は、皮膚やその下にある筋肉への血行不良であり、そのために細胞が飢餓細胞となり、細胞が変異して独特な肌や筋肉をつくっていきます。
西洋医学のいう遺伝説はとても肯定できません。しかし、父母や祖父母に、強張った皮膚や筋肉を持った人は、その遺伝子を引き継いで、強張った皮膚や筋肉になりやすい体質をもって生まれてくることは否めません。しかし、同じ遺伝子をもって生まれたからといって、必ずしも同じ病気なるということではありません。これは、全ての病気に於いて言えることです。
確かに、固まりやすい筋肉もった人がています。筋肉同士をつないでいる膠原繊維が硬く筋肉を引き締めるように固めてしまう人です。この場合、筋肉の表面を硬く引き締めるために、肌への血行をってしまいます。血液が届かなくなった肌は、老化しゴワゴワになったり、カサカサしたりと言った乾燥肌になってきます。
アトピー性皮膚炎になる要因を探ってみると、
1 腸のコリ
2 胸鎖乳突筋のコリ
3 各部位の筋肉と肌のコリ
があげられます。
まず、アトピー性皮膚炎をつくる主原因部位として腸をあげることができます。アトピー性皮膚炎の罹患者の多くは、腸が硬く、萎縮し、老化しています。その原因はさまざまです。スポーツや運動、労働によるもの。また食事によるもの。と、罹患者によって異なってきます。

1の腸は、栄養を吸収するところです。そして血液をつくるところでもあります。萎縮し老化した腸は、食物からの吸収に問題が生じ偏った吸収になります。いくら栄養素を多く含んだ食物を摂取しても、それを吸収できなくなれば、筋肉や組織は栄養不足となります。血液も同じことで正常な血液がつくられなければ、代謝にも免疫にも関わってきます。からだが必要としている栄養素を吸収し、肝臓で変換してブドウ糖にし、正常な血液をつくり、その血液を通して、からだ全体に分配されるようにする。と、いうのが腸の役割です。これが狂えばからだ全体は失調してしまいます。

2の胸鎖乳突筋は、自動調節機能の調整と体温調整を行う部位です。からだの変化を監視し、異常をキャッチし、不足を補おうとする自動調整機能の働きに狂いが生じたとき、壊れたからだを修復することが困難となります。この自律神経を狂わしてしまう部位が胸鎖乳突筋のコリなのです。また、この部分はさまざまな症状や病気をつくる場所でもあります。

3の各部位の筋肉や肌のコリですが、幼児期の部分的にできるアトピーは別にして、アトピーは全身につくられます。
肌のカサカサ、ゴワゴワ、黒ずみは血行不良以外の何ものでもありません。そして、血行不良は筋肉のコリがつくります。西洋医学はこの点を全く無視しています。乾燥肌だからワセリン塗る。荒れているからステロイドを塗布するというのは、その場を繕う姑息療法です。その姑息療法のために、症状が悪化し苦しんでいる人があまりにも多いのが現状です。
この病気を、アレルギーと考えるのは間違いです。自己免疫疾患などという訳の解らない理論を持ち出すからますます理解し難い病気になってしまうのです。もし、自己免疫疾患というものが存在し、それが原因なら、狂った免疫を正常にする薬をまず開発すべきです。ステロイド剤ではその用は足しません。
筋肉が固まりコリをつくります。コリもさまざまな様相をつくっていきます。現在、わたしの知る限りその種類が8種類もあります。その一つに、締めつけるように固まるコリがあります。そのクセをもつようになると、筋肉を使った後、つまり、筋繊維が収縮した後、筋繊維が元の位置に戻らなくなります。その状態のとき同じ筋肉を使う場合、筋繊維が元の位置に戻っていないところから、筋繊維は収縮をすることになります。そのために、筋肉はますます硬く締まるように固まってしまいます。筋繊維の収縮は随意につくれますが、弛緩は自然に緩むのを待つしかありません。これは筋肉の特質なのです。ゆえに、元に戻ることを忘れた筋肉は収縮を助長していきます。
この筋肉を形容すると、筋肉が骨や腱にこびり付いたという感があります。筋肉が、締め付けるように硬く固まったとき、そこに通っている毛細血管は圧し潰され血液が流れなくなります。これは「生ハム」のような筋肉と形容できます。
筋肉組織は代謝不全になり老化し、筋肉は萎(しぼ) んでいきます。肌にも血液は流れず、老化し乾燥していきます。
この負のスパイラルを解くには、骨や腱にこびり付いたような筋肉を徹底的に解すしか方法はありません。解しきれば筋肉は軟らかくなり血流が再開します。その後、強張った肌を解して軟らかくし、肌にまで血液が流れるようにすれば、肌はきれいになっていきます。但し、肌は代謝によって復活していくので、症状の程度によって多少のタイムラグが生じてきます。

●治療法
まず、腹部や胸鎖乳突筋を確認して、コリがあるようなら、そこから解していくことが必要です。
そして、次にからだ全体への血行を改善するためには、棘上筋や股関節と言った部分のコリを取っておくこと。一箇所のコリが、全体の血流を落とすからです。
首や顔にできたアトピー性皮膚炎は、棘上筋、胸鎖乳突筋、頭半棘筋、頭板状筋のコリを取り、頬筋、咬筋などを解し、肌のコリを取って行くと改善されていきます。
腕や手は、棘上筋、上腕三頭筋、上腕二頭筋、三角筋、肘窩などのコリを取り、前腕全体を解し、手を解していきます。
背中は、脊柱起立筋を解し、背中全体を解します。
脚は、股関節、腸腰筋のコリを取った後、臀部全体、半腱様筋、大腿直筋、外側広筋、内側広筋、大腿二頭筋を解し、下腿全体を解していきます。足にある場合は、踝周り、長趾伸筋、短拇指屈筋などを解していけば良いでしょう。

例1 東京都在住の40代女性
手脚に引っ掻き傷があり出血していました。肌は象皮、顔にも引っ掻き傷があり、目にクマがありました。喘息もひどく発作を頻繁に起こしていました。
最初さほどでなかったものが、長年のステロイド剤を主とした治療で悪化していったようです。わたしの所へ来るようになった時には、医師とステロイド剤に極度の拒否反応を持っていました。また、ステロイド剤の作用と思える症状もひどいものでした。
週2回2時間の施術、約半年間はステロイドの作用と喘息との闘いでした。肌は良くなるが、また掻きむしり悪化させるという連続でした。1年を過ぎる頃徐々に好転してきました。完治と言えるまでに、4年以上の歳月が費やされました。これほど長い治療期間を要した背景には、住いの環境、食事の摂取にも問題がありましたが、それよりもステロイド治療によって最悪の状態にされていたことです。
食事法というのは、全員一律である必要はありません。その人の体質にあったものを摂取することが大事です。敢えて言えば、肉類や乳製品などは避けた方が懸命です。(肉を摂取すると筋肉や肌が強張ります)
病気が深刻になっている場合、食事療法で病気を治すには限界があります。病気の原因をしっかりと把握し、その原因を取ることが最良の方法です。そして、それに並行してからだに優しい食事療法を用いるというのが正しいやりかたです。
アトピー性皮膚炎の治療は、症状、病気の程度によって変わってきます。ときには長い期間が必要となります。根気強く対峙することです。

3 乾癬(かんせん)

境界がはっきりとした紅斑ですが、表層はふけのように剥がれるような様をもっています。大きさはさまざまで、からだのどこの部位にでもできるものです。

●症状
男女の比率は男性の方が多く、成人の誰にでもできるもので、頭、肘、膝などは良くできる部位。表層のふけ状のものは、銀白色をしており、硬くなっている。次第に広がっていくものが多い。(西洋医学)

原因

●西洋医学的解釈
皮膚の代謝は、1ヶ月に1回の割合で入替わるが、乾癬の病巣では1週間位に短縮され、表皮細胞の増殖のコントロールが狂い、細胞増殖が異常に高まった状態になっている。また、遺伝体質も関わっている。

●MMS解釈
皮膚や筋肉の代謝は、血液循環の良否に関わります。西洋医学は、代謝間隔が極端に短くなり表皮細胞の増殖コントロールが狂ってくる。と、述べていますが、どのように狂ってくるのかという説明がありません。また、細胞増殖が高まると紅斑ができる。というのも良く理解できません。
乾癬に罹った人の特徴は、皮膚が乾いて荒れてくすんでいます。そしてその下の筋肉は硬くなっています。筋肉や皮膚細胞の血液循環が正しく行われていない証拠です。
全体が硬くなった筋肉の一部に、軟らかい部分ができます。その部分にだけ潤沢な血液が流れると、増殖細胞がその部分だけ活発になり紅斑がつくられます。
代謝に於ける増殖細胞も破壊細胞も血液が供給されて成り立ちます。しかし、乾癬の皮膚表面は乾いているので、表層にある破壊細胞には血液が届いていないので破壊細胞は働いていません。ゆえに、増殖細胞によって細胞が増殖しても、細胞を破壊することができなくなり、老化した細胞が表層に蓄積されていきます。そして、時間の経過で銀白色をした皮膚になっていきます。
以上が、乾癬発症のメカニズムであると考えています。筋肉全体を軟らかくし血液循環を良くして、乾癬のつくられている部分を解していくと乾癬は消えていきます。