歩けば健康になるは嘘
 人間にとって脚は、健康を左右する重要な部位である。
 脚を固めることによって、その筋肉の収縮が筋肉の中にある血管を圧迫し、血液の流れを阻害してしまう。すると体全体の血液循環が悪くなり、そして様々な症状や疾患を作っていく。糖尿病や高血圧、心臓病、はたまた、認知症などと多くの病気の原因をつくっていく。
 前回の「脚をほぐすと猫背が治る」というコラムを発表した後、かなりの反響があった。
 この人間にとって、かなり影響を及ぼす脚の筋肉の固まりを作っていく要因として、ウォーキングやジョギングがあげられる。
 
 「歩くと健康になれる」とは、長年世の中の常識として存在している。誰も疑りもしない。
 私は、歩くことが悪い、走ることが悪いとは言っていない。そのやり方に問題があると言っているだけだ
 脚の筋肉を固めないように歩くことができれば、健康につながっていく。しかし、間違った歩行法を行えば筋肉を固めて、健康を害してしまう。
 世の中の多くの人は「歩けば健康になれる」と思っている。そして普段ウォーキングをしている人は、歩くのを止めてしまうと、歩けなくなってしまうという恐怖観念を持っている。
 ラグビーをやっていた私の友人が、糖尿病になってしまった。
「これは、若い時のラグビーで筋肉を固め、脚の血液循環を悪くし、細胞に血液が届かなくなり、細胞が血糖を吸収しなくなったために糖尿病になったんだよ。だからこの脚を柔らかくし、全体の血液循環を良くすれば糖尿病は改善していくよ」 
 と言ったが、彼は聞く耳を持ってくれなかった。かなりしつこく忠告したので、そのうち遠ざけられてしまった。 
 しばらして「お前の言うことを聞いとけばよかった」と連絡があり、その後訃報を聞くことになった。
 歩けば健康になれる。鍛えると強くなり健康になる。と信じて疑いもしない人が多い。この間違った常識はいつか正さなくていけない。

 多くの人が信じて実行している歩き方。踵で着地し、後ろ足で蹴って前進する。そして腕を振って歩く。この歩き方が最悪の歩き方と言える。
 私はよく「地球と喧嘩して歩くのはだめですよ、地球に勝てるはずがない。得意の踵蹴りを入れても足先で蹴っても相手はびくともしない。その喧嘩の結果、脚の筋肉に相当のダメージを受けるのは君だよ」

 正しく歩くことができれば、健康になり、誤った歩き方をすれば不健康になるということです。
 ただやたらと歩くことを勧めてる医師や健康法の推進者に、むやみやたらに歩くことを勧めないで欲しい。脚の筋肉が柔軟であるようにまず正し、それから歩くことを進めて欲しい。
 私の著書「筋肉の使い方育て方」そこに詳しく載せています。興味がおありの方は一読してみて下さい。

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