糖尿病治療が筋萎縮症、ALSをつくっていく
ここのところ気になることが二つ重なった。
「数値ばかりを気にしてインスリンを打っていると、後でいろいろな障害が出てきますよ。糖尿病は治る病気、しっかりと治しましょう。」と伝えていた人たちがいつのまにか来なくなった。
2年ほどして
「右腕が上に挙げられなくて力も入りません。脚がどんどん細くなってくるんです。助けて下さい。」
更に「医者に聞いたら、ALSの疑いもあるので神経内科を受診してください。と、言われました。」
打つ手を失った病院は患者を放り出した。
もう一人の方もほぼ同じような症状と訴えである。
いずれも、極度な筋委縮を越していて、腕や脚にそれが顕著に現れている。この人たちの症状が、筋萎縮が原因であることと、医原病であることを現代医療は理解していない。
結果を追いかける医療。その場、その時をつくろうとする医療。
対症療法、姑息療法の犠牲者に対して「もう手に負えません。」と放り出す。患者さんは気の毒。
しかし、二人の患者さんに対して、私の意見を聞かずに出て行った社員が「社長何とか助けてくれ」と失した礼を弁えず訪ねて来たという感は拭えない。
近年、筋萎縮症やALSが増えている。それは安易なインスリン薬の投与である。
長年、インスリン薬を投与していると、脚や腕は萎縮して細くなり肌の色も悪くなっている。一端筋萎縮が始まると、それから先加速度的に筋萎縮が進んでいく。筋萎縮は脚や腕に起こるだけではない。それが腎臓に起これば腎不全になる。インスリンを打ち続けて10年もすると腎不全になる人が多い。そして次の段階は透析。この罹患者が年々増えている。
こんな話がある。
神奈川県のある病院。毎年赤字続きで経営破綻しかねないとき、透析をできる病院に切り替えた。すると、1年も経たずに黒字に転換した。(これはそこの顧問弁護士をしている人から聞いた話である。)
透析患者は週に3回来る固定客。そして年間600万円も払ってくれる。(全額保険負担)100人もいれば年間6億円。200人なら12億の売り上げをあげられる。
自分の病院の患者だけではなく、近くの病院からも患者が紹介されてくる。当然その病院にペイバックするからどんどん紹介されてくる。こんなカラクリが成立している。
今では儲かって「うはぁうはぁ」の病院になったという話である。
平成28年度の糖尿病の患者数は1000万人。疑いを持たれるものも1000万人と厚生労働省のデータがある。毎年増加の傾向を示している。10年位前は650万人程度であったように記憶している。
このとてつもない数字。この人たちの多くに、医療の名の下に新しい病気がつくられていく。
安易なインスリンの投与で魔のサイクルに嵌っていく。あなたは知っていましたか? 糖尿病は簡単に治せる病気なんですよ。
糖尿病薬が筋萎縮をもたらしていく。これはあきらか。(糖尿病になってしまう理由については、私の著書「MMS」を見て下さい。詳しく載せています。)
筋肉を動かすにはエネルギーが必要であるが、そのエネルギーの元となるのが糖分である。糖分は血液の中に含まれて全身に運ばれていく。そして、筋肉細胞は、その糖分を得て、古い細胞が捨てられ新しい細胞に替わるという代謝が行われている。この代謝が頻繁に行われていれば筋肉細胞は常に若くいられる。
しかし、筋肉が固まりコリを作り上げると、筋肉は萎縮してその中に含んでいる血管を圧迫し狭めたり潰したりして血流を妨げる。血中にある糖分は筋肉細胞に届かなくなり代謝不全が起こり細胞は老化していく。
それまで筋肉細胞に運ばれていた血糖が吸収されずに血中にとどまってしまうと、血中の中の血糖の割合が高くなる。これが糖尿病である。
インスリンの本来の役目
血中にある糖をどう筋肉細胞は吸収しているのだろうか?
筋肉細胞に糖を吸収する為にレセプターというものがついている。ただそれだけでけでは筋肉細胞の前を糖は通り過ぎて行くだけで糖を吸収することができない。そこで流れて来た糖を、膵臓からつくられるインスリンという物質がレセプターにくっつける役目をしている。これが現代医学の理論である。ここまでは良い。しかしこれからが間違っている。
現代医学の糖尿病理論
さて、そこで現代医学はどう考えているのか。インスリンが足りなくなるから糖尿病になる。という単純な考え方である。
このような考え方だから得意の対症療法で、人工のインスリンを投与し、血中の血糖を分解して捨ててしまっている。筋肉に糖分を運ぶという理論を忘れている。しかしこのことを現場の医師たちは理解していない。
いくら人工インスリンを投与しても血行不良を起こしている筋肉細胞には人工インスリンは届かない。筋肉は糖は吸収できない。だから筋肉細胞はやせ細ってしまうのである。
糖の不足が、最初は一部の筋肉細胞だけだったものだったものが、それが徐々に増えていくと、その筋肉全体が痩せて萎んでくる。つまり筋萎縮が起きてくる。これを長年続ければどうなるか?論理的に考えられる人なら直ぐに解るはずだ。
筋肉細胞に糖分を運んでくれるようなインスリンを開発してくれれば問題はないがそれは無理な話。薬の多くは血液循環を通して細胞に運ばれていくもの。しかし、筋肉を固めて血管を潰していればそこには届く届かない。だからいんをいくら打っても糖尿病は治らないのだ。筋萎縮も治らない。
今年2月友人が黄泉の世界に旅たった。ラガーマンであった彼は、自分の運動能力を誇っていた。
「お前遅いなぁもっと速く歩けよ」
と、一緒に街を歩くときによく言われたものである。でも名誉の為に言っておくが、決して私の歩行スピードが劣っている訳ではない。彼が速過ぎただけである。
40代までの彼の体は一見健康。しかし、筋肉質の体は固まり、特に脚は硬く引き締まっていた。肌の色はやや黒ずんでいた。
50代になったとき糖尿病になった。
「まず、その脚を柔らかくすることだ。硬い腹部も軟らかくしていけば治るよ。」
その時もその後も何度となく治す方法を説いてきた。しかし、「うんうん」と言うだけで聞く耳を持ってくれなかった。
長年鍛えて硬く締まった筋肉を誇りに思っていた彼に、真逆のことを言った私の意見は受け入れ難かったのだろう。結局、誰かに紹介された某有名病院の医師の治療を受けることになった。
彼の取った治療法は、インスリンを打つこと。これで「治る」と信じていたようだが、しばらくして白内障になり、急に運動能力が落ち「ヨボヨボ」になった。それでも私の忠告には耳を貸してくれなかった。
最後は動くこともままならず寝たきりとなり、まだ続けられる筈だった人生を閉じてしまった。
スポーツや運動をしてきた人、鍛えてきた人は糖尿病になる確率が高い。後のケアーが不足しているからだ。
これは相撲の親方の例である
引退して親方になれば弟子を育て始める。現役時代のように筋肉は使わなくなる。
現役時代に作った筋肉を解して柔らかくしておけば問題はないが、使わなくなった筋肉は代謝がなくなり硬く固まってしまう。
このような筋肉を見ると多くの人は「良い筋肉をしている」と、勘違いしてしまう。
相撲取りのように体重のある人は、自分の体重で歩く脚を硬く固めてしまう。前述したように脚への血行不良が起き、その内に脚が痩せて血色が悪くなってくる。この時点になると糖尿病と診断されるようになる。
件の親方の場合、糖尿病と判断されたときに糖尿病を治していれば問題は無かった。しかし、現代医療では糖尿病は治らない。無作為に10年以上インスリンを打ち続けた。それが災いした。極度な右脚の血行不良が起き壊疽が始まった。現代医療は右脚を膝から切断してしまった。そして義足となった。
悲劇はそれで終わらなかった。左側にも壊疽が始まった。医師は「腐りが進行しない内に膝から下を切断しなければ命が危ない」と、手術日まで決めてしまった。
「脚を切りたくない。治せる人がいるはずだ。」その強い思いが私との縁を繋いだ。
週5回2時間ずつの施術が始まった。触っただけで痛みが走る脚、それを「気」で解していく。激痛で、気丈の親方も悲鳴をあげ続けた。10日もすると真っ黒になっていた脚が白くなり激痛は軽痛になった。
手術日を2回延した。その間どんどん良くなり歩くことができるようになった頃には、殆どの壊疽が消えていた。
ただ、足の中指?だけはなかなか壊疽が取れず、医者のメンツを立てて切ることにした。私も了解した。
切らずに済んだ。それだけではない。糖尿病も治ってしまった。今は健在である。
筋肉が固まり血行不良となった脚。そして糖尿病。投薬。これが筋肉の萎縮を助長させていく。萎縮の先は、糖尿病、筋萎縮症、ALS(筋萎縮性側索硬化症)である。ALSについては最近分かってきたことだ。
糖質の少ない食事をする。でんぷん質の多い食事をすると血中の中の糖分が増えてくるから摂らないようにする。 この食事療法は間違いである。そして危険である。
糖分が減ってしまったら筋肉は痩せてしまう。ただ血糖値を上げない為の食事法は対症療法。
糖尿病を治す手立ては簡単なこと、難しい治療は必要はない。血行不良をつくっている硬くなった筋肉を解して軟らかくすれば良いだけのこと。誰でもできること。
2019年1月1日