いつまでも咳が止まらない
風邪ではない風邪の症状
いつまでも続く咳と頭痛。一向に治らない。こう訴える人が少なくありません。長い人では、1年も2年も続いています。これが本当に風邪のせいでしょうか?
いつも咳をしていると人に敬遠されてしまいます。ましてや飲食業や接待業や営業などをして人はひと事ではありません。
治した人の中に、鮨屋のご主人という人もいました。この方は、咳だけではなく、鼻水も出るといったもので、鮨を握りながら咳をして、鼻水をすすっていたのでは、お客さんに良い印象は与えません。お客も一歩引いてしまいます。
これは風邪のせいではありません。風邪はとっくに治っているのですが、風邪をひいたその時に咳をし、その時に固めた筋肉のせいなのです。
咳をするときに相当の力を使います。瞬間的に強い力を使うので筋肉を固めてしまうのです。それを何回も繰り返すと固まった筋肉が戻らずコリを作ってしまいます。
その筋肉を、身体を動かすことや、匂い、温度差などによって何らかの刺激が加えられたときに、筋肉が反応を起こします。そして咳が出てきます。
このように作られた咳は、薬を飲んでも症状をとることはできません。固まっている筋肉を解してしまわない限り解決しません。また薬を飲むことによって助長されていくことにもなります。
筋肉はその時の状況を記憶すると何度か述べていますが、まさに咳をした時に使った筋肉が固まり、いろいろな刺激を受けた時に咳が出てくるのです。
このコリがつくられる主な部位は、腹部、胸部、首、特に喉周り、背中などですが、脚などという例もあります。
まず、咳によってどこの筋肉が固まったのかを探りだします。一か所だけではなく複数の場合が多く、5,6カ所に及ぶこともあります。これらをとれば咳は止まります。
頭痛はどうでしょうか。これも薬を飲んでも治りません。風邪をひくと、いろいろな筋肉が固まります。また風邪の細菌やウイルスは人の身体を固めて、抵抗できなくさせて侵入し繁殖していきます。
細菌やウイルスが鼻や口から身体に侵入してくると、まず、その周辺の筋肉を刺激します。その反応が咳でもある訳ですが、刺激を受けて筋肉が緊張しやがて固まってきます。喉から首筋が固まると、その部分の動脈を圧迫し血管を細めてしまいます。すると固められた先の血流は勢いを増し、毛細血管へ強い流れとなって流れ込みます。結果、細い毛細血管を膨らまします。そのことで隣合わせた神経に触れ痛みを作ります。これが頭痛です。頭痛を取るには、首のコリを取っていけば頭痛は治っていきます。簡単なことです。