糖尿病は治る
4月18日の朝の情報番組で、お笑い芸人のコージー冨田さんが糖尿病を患っていることが報じられました。
タモリさんのものまねが得意なコージーさんを「上手いな〜」と思いながら観た覚えがあります。
コージーさんは2011年に糖尿病を発症し、現在は失明、歩行もままならない状態に至っています。それでも仕事を続け、頑張っておられます。
番組に出演した医師によれば、「糖尿病は現在でも不治の病であり、経過を観察しながら重篤化しないよう治療を続けるしかない」という、何とも悲しいコメントがなされました。罹患者にとっては、絶望的な話に聞こえたことでしょう。
現在、日本の糖尿病患者数は690万人、予備軍は1370万人とされています。日本人の6人に1人が糖尿病に罹患している計算です。この数字は15年前とほとんど変わっておらず、人口も大きな変動はないことから、糖尿病が治癒して患者数が減ったわけではないと推測されます。
では、本当に糖尿病は治らないのでしょうか?
私なら、こうコメントします。
「病気の程度によっては治療に時間がかかる場合もありますが、しっかりと原因を把握し、治療を続けていけば糖尿病は治る病気です」と。
糖尿病の原因は?
原因として、次の二つが挙げられます。
血行不良
血液循環の障害
意外とシンプルな話です。
食事で摂取された糖分はブドウ糖となり、血液中に取り込まれて「血糖」となります。細胞はこの血糖をエネルギー源として取り込み、働きを維持しています。
細胞には血糖を取り込むための受容体(レセプター)があり、そこにインスリンという物質が作用して血糖を吸収できる仕組みになっています。
しかし、細胞に血液が届かなくなると、血糖を吸収できず、血中に血糖が余ってしまいます。これが血糖値の上昇です。
なぜ細胞に血液が届かないのか?
心臓は絶え間なく動いて血液を送り出しています。それでも血液が届かないのは、血管のどこかが「詰まっている」からです。
血管は全身の筋肉細胞の中を張り巡らされていますが、筋肉が硬直してしまうと、血管を圧迫し、血流を阻害してしまいます。
筋肉の硬直が広範囲に及べば、当然、血糖は吸収されず、血液中に残り続けることになります。
西洋医学では、これを単純に「インスリンの分泌不足」と考え、人工インスリンを投与します。しかし、血管が潰れている限り、インスリンも血糖も細胞には届かず、根本的な解決にはなりません。
インスリンの分泌が低下するのも、血糖を必要とする細胞が受け取れないため、需要が減ってしまうからです。しかし、インスリンの産生能力自体が失われているわけではありません。需要が回復すれば、すぐにインスリンの生産も再開されます。
失明の原因
細胞は血液からエネルギーを得て代謝を行い、古い細胞を新しい細胞に入れ替えています。
この血流が途絶えると、特に眼では代謝が行われず、視力低下や老化が進み、最終的に失明に至ります。
いくらインスリンを投与しても、眼に血液が届かなければ何の意味もありません。
失明を防ぐためには、眼への血液循環を回復させる必要があります。
血液は、約17秒で体内を一巡すると言われるほど高速で循環しています。
しかし、どこかで血管が圧迫されれば、循環は停滞します。特に、毛細血管(直径0.005~0.02mm程度)は非常に細いため、血液が流れにくくなります。
眼周囲の血管はほとんどが毛細血管であり、血液循環の低下が直ちに眼の機能障害につながります。
これを改善するには、大腿部の筋肉のコリを解消し、血流を正常化することが重要です。
さらに、糖尿病患者の血液は血糖を多く含むため、粘性が高まり、細い血管を通りにくくなります。したがって、血液をサラサラに保つことも大切です。
血流が途絶えた眼は、機能を失い、失明に至ります。これは「糖尿病の合併症」として片付けている場合ではありません。
歩けなくなる脚
前述のとおり、大腿部の筋肉が硬直して血流を阻害すると、脚への血糖供給が不足し、脚の代謝が衰えていきます。
これが進行すると、足先が壊疽(えそ)し、やがて腐敗することもあります。糖尿病患者によく見られる重篤な症状です。
また、よく「歩きなさい」と指導されることがありますが、これは注意が必要です。
無理に歩くと血流が一時的に改善し血糖値は下がりますが、筋肉への負荷でコリがさらに悪化し、かえって症状を深刻化させる恐れがあります。
では、歩いてはいけないのか?
いいえ、生活に必要な範囲で歩行は必要です。ただし、正しい歩行法を身につけ、筋肉のコリを解消するように努めなければなりません。
固まった脚をほぐすことで、改善が期待できます。
これが、眼と脚に起こる糖尿病のメカニズムです。
糖尿病の改善方法
まず、大腿部の筋肉のコリを取り除き、血液循環を正常化すること。
さらに、脚全体の筋肉、腹部、肩、首周辺の筋肉のコリも解消していくことが必要です。
ただし、単に「押す・揉む・マッサージする」といった施術では筋肉のコリは取れません。
ここには正しい技術が必要であることを、十分にご理解ください。
2,025/04/26
眞々田昭司