体肝移植の事故

 

4/15の産経新聞によると、神戸の病院で生体肝移植を行った7人の内4人が死亡し、2人は外国人で、死亡した2人は15歳未満であったという記事がありました。

記事の内容を見ると、新設のメデカルセンターで人手が少なく無理な手術の結果のような事が記されていましたが、如何なものでしょう。

群馬大学病院や千葉の医療センターでの医療事故はまだ終息をみてません。そこでのこの医療事故。「またか」と思っている人が多いのではないでしょうか?

医療機器が進歩しても扱うのは医師。器用な人もいれば不器用な人もいます。人が操作するものには危険や過ちが付き物です。

これらの医療には根本的な誤りがあります。それは、臓器移植という考え方です。悪くなった臓器も治す事ができれば必要のないものです。治す事が出来ないから、人のものを移植してその場を繕うとする治療法です。こういうのを姑息療法と言います。

生体肝移植とは、正常な人の肝臓の一部を手術によって切り取り、それを移植するというもので、提供する人(ドナー)と提供を受ける人(レシピエント)の二人の関係が成り立たないと成立しないものです。

そして臓器移植は成功したとしても、一生免疫抑制剤を飲み続ける必要が出てきます。人の臓器ですから自分の免疫力で壊してしまうからです。また、感染症に罹り易くなるために、人の大勢集まる場所を避けなければいけなくなってしまうなど、成功してもリスクが付きまとうことになります。

「臓器移植、何て進歩した医療なんだろう」と多くの人は思っているでしょう。でも逆に考えれば「悪くなった臓器を修復することが出来ない」という医療なのです。

悪くなった肝臓を修復することができれば肝移植という危険を伴う手術をする必要はありません。特に肝臓は修復し易い臓器です。

医療事故は当然の結果です。危険な事をしているのですから、余程の経験と技を持っていなければ起こり得ることです。

医療事故について多くの人たちは、医療は正しいという前提で、施設や担当した医師に問題があり、その是非を問おうとしています。しかし、もし、他人の肝臓を移植するなどという危険な難しいことをせずに、簡単に肝臓が治せるとしたら、あなたはどう考えますか?それでも現代医療は正しいのでしょうか。

西洋医学では「薬で治らないものは治せないもの」とくくってしまっています。悪くなった肝臓、腎臓、膵臓、心臓、全て治せるものです。その方法は私の著書「MMS」で詳しく述べています。

10年も20年も薬を飲み続けても「治らない」「治せない」高血圧や糖尿病。それが進歩した医療と言えるのでしょうか?