この物語は、徳川九代将軍家重の時代、お側用人として使えた岩槻藩大岡家の初代藩主 大岡忠光の時代の小説である。言語不自由な将軍家重の言葉を深く理解していた忠光は常 に家重の元にあって、将軍の言葉を伝えるものとして、幕府に大きな影響を与えていた。 そのために多くの時代小説では、悪者として取り上げられている。しかし、実際は領民 思いの温厚特実な名君であった。ここに登場する主人公。司輝之進は、父より受け継いだ 随行剣に独自の工夫を加えた剣を持っているが、自分の実力を知らずにいる。岩槻で見回 り役としての役目を持っていたが、忠光の命を受けて、急遽江戸に出てくることになった。 新しく忠光から与えられた役目は、市井で暮らし、家重から忠光に下された御下名を解決 していく役目だった。それは目安箱に入れられた庶民の訴えでもあった。 己の剣の実力を知った。輝之進の剣捌きは?そしていかに御下命を解決していくかいくの だろうか?





