大腸ガンを防ごう

 

  俳優の今井雅之さんが、クラス4の大腸ガンになり、舞台を降板して治療に専念するという記者会見が開かれてていました。がっちりとした体で迫力のある演技で好評を得ていた人が、やせ細って小さくなってテレビの画面に映し出された時には思わず絶句してしまいました。今井さんは抗ガン剤の治療を行っているようです。

 

  とにかくガンが多い。何故なのでしょうか?そして亡くなっていく人が年々増えています。これを何とか阻止しなくてはいけません。

  最近の医療機器の発展は目覚ましいところがあります。技術の日本の面目躍如と言ったところですが、お陰でガンに成り立ての小さなガンまで発見されるようになりました。しかし「素晴らしい」と手放しで喜んでいられません。

  発見されなければ長生きしていたかも知れない。そんな事例が数える程多くあります。

  早期発見されたら確実に治せる医療が待っていれば、手放しで喜ぶ事が出来ますが、現実はそうではありません。

  現代の西洋医療は、ガンを叩くこと、取り去ることを主眼に抗ガン剤と手術の対症療法が行っています。この対症療法が多くの人の命を奪っていると言ってはいけないでしょうか。

  大腸ガンの人に抗ガン剤を投与したらどうなると思いますか?

  抗ガン剤の副作用の主なものに、食欲の低下、吐気、嘔吐、髪の毛が抜けるなどというものがあります。抗ガン剤という薬を飲むと全身の筋肉が硬く固まり萎縮してしまいます。硬く萎縮した筋肉の中には血管が通っています。それを圧し潰して血流を悪くしていきます。その結果、様々な事が起きてきます。

  大腸ガンの人が飲めば、腸は益々萎縮して硬くなり老化して動かなくなってしまいます。これは治す、癒やすという方向ではありません。

  「ガンをやっつける」という事だけで、周りのことが見えず、身体全体を駄目にしてしまうことを平気で行っている行為なのです。

  髪の毛が何で抜けるのか?抗ガン剤によって首の筋肉が固められ頭部に血液が流れなくなるためです。恐ろしいことです。たかがガンのために全身を駄目にしてはいけないのです。

  「たかがガン」と言いました。治す事が出来ると思っているからです。実際にも多くの人を救ってきました。ガンの本質を理解すれば怖がる必要のない病気なのです。

 

  治す方法は後で述べる事にし、まずガンにならないようにするにはどうするか?を考えましょう。

  ガンにならないようにするには先ずガンを知る必要があります。これが解らなければ防ぎようがありません。

  ガン発生に関して詳しいことは、私の著書「MMS」をご覧いただきたいと思いますが。治療法も述べています。ここでは簡単に述べていきます。

  がん細胞というのは何も特別な細胞ではありません。普通の細胞が変化したものなのです。

  ある医者の書いた本の中に、「がん細胞は毎日つくられていて、それを免疫力で退治していて、その免疫力が無くなるとガンになってしまう」というものがあります。尤もらしい理論のようですが支離滅裂です。

  「ガン細胞が毎日つくられる」というのは大きな間違いです。何処にも滞りがなく血液循環が正常な人はガンはつくられません。ガンが毎日つくられるのは血液循環が滞った人でしょう。

  西洋医学は常に結果からスタートします。これは、西洋医学者の癖なのでしょう。物事には全て原因があり結果が存在します。そしてガンは結果なのです。ですから、ガン細胞がどの様につくられていくのかの原因を掴む事が大事なのです。

  ガンを、免疫力でやっつけるというのは滅茶苦茶な理論です。免疫というのは、自己を他のものから守るというものです。この名付け親も定義付けも西洋医学がしたものです。

  ガン細胞は自分の細胞です。他から侵入してきたインベーダーではありません。その自分の細胞を免疫が攻撃して退治するということは考えられません。一旦定義付けした理論をそのままにして、それを覆(くつ)して新定義をつくり出すような事をして良いのでしょうか。

 

ガン細胞のつくられ方

  心臓から送り出された血液は全身を隈(くま)なく巡っています。これが正常な状態ですが、何処かにその血液循環を妨げるものが出来ると、血液が届かなくなる細胞が出てきます。その細胞は栄養素である血液が流れて来ないので痩せて代謝が悪くなり細胞が老化して萎縮していきます。

  栄養素が届かなった細胞は、腹が減って飢餓状態になります。痩せ細り萎縮し飢餓を起こした細胞は正常でなくなり変化を起こし飢餓細胞となり狂ってきます。腐ってもきます。そして進行し範囲を広げていきます。これがガンです。

 

  では、細胞への血液循環を阻害するものは何でしょうか?血液を送る血管は筋肉細胞と筋肉細胞の間に敷設されています。筋肉が硬くなり固まって萎縮していくと筋肉細胞間にある血管を圧し潰して血液を流れなくしてしまいます。こうならないためには筋肉細胞を常に軟らかく柔軟にしておく事です。

  この筋肉細胞を固めるものは何でしょうか?心身一如でも書きましたが、内因性ものや外因性のものがあります。 

  内因性の説明は、心身一如のコラムで書いていますのでここでは割愛し、外因性のものについて説明していきます。

 

  腕、肩、胸は筋肉隆々として、腹筋は4段になっているような鍛えた身体。そして肌がくすんでいる。これが最も悪い状態です。筋肉は鍛えてはいけないのです。

  今井雅之さんをみると、以前、筋肉質の立派な(?)体型を持っていました。腹筋も硬く締まった印象がありました。ここに問題があったと考えられます。

  腹筋を固めると、その下にある大腸や小腸、胃は圧迫されてしまい蠕動運動などが阻害されます。また腸の代謝に必要な血液を送る血管を圧し潰して流れを悪くしていけば充分な代謝が行われなくなり、腸は老化し萎縮してしまいます。それが大腸ガンをつくり出す要因の一つと考えられます。ですから最初に大腸を軟らかくしていけば、今井さんはイレエスにも大腸ガンにもならずに済んだと思います。

 

  運動のし過ぎ。ジムで筋肉を鍛える。走る。最悪なことです。死への急行電車に乗ったようなものですが、急行電車でも幾つかの停車駅があります。早く気付いて「健康で幸福行き」の電車に乗り換えることです。間違っても終点まで行ってはいけません。

  しかし、鍛えれば強くなる。走れば健康になると思い込んでいる人があまりにも多いのが現状です。その人達に早く気付いて欲しいと思っています。

 

食べ物の影響

  食べ物の影響はどうでしょうか?肉や乳製品、油濃いもの、米などを摂っていくと筋肉が硬くなっていきます。 

  硬くなって消化吸収の悪くなった腸に、筋肉の硬くなってしまう食物を摂ってはいけません。腸が更に硬くなれば蠕動運動がなくなります。そこに排泄物が付着すれば、腸管は汚れます。時が経てば、それは腐り、変性し、ガン化していきます。

 

  身体を固め悪いものを食べていれば「大腸ガンになってしまいますよ」ということです。

  「肉や乳製品を摂るな」とは言いませんが、摂れば摂るほど大腸ガンなどのリスクが高まっていくことを承知しておく事です。

  よく、「肉を食べたら一緒に野菜を食べれば大丈夫」という人がいます。それは間違いです。野菜で帳消しにはできません。何事も程々にしておくことです。