血液をサラサラにする薬、怖いですよ

 

国民が病気や怪我で医療機関に支払われた金額がとうとう40兆円になってしまった。(2015/09/04付産経新聞朝刊) 老人の多くが月8万円以上の薬代を払っている。

2年位前に5年後には40兆円を超すだろうとういう新聞の記事を覚えているが、その予測を大幅にちぢめている。この分でいくと近い将来税金のほとんどが医療費に使われかねない事態である。

いい加減に薬信仰を断ち切り、手術などの危険な治療を改めるべきである。また、何十億もする高性能な医療機器も医療が間違っていれば役には立たない。それが高医療費を産んでいる。治せる医療を真剣に考える時がきている。

今回のコラムも医療費の高騰につながっている例の一つである。

変色した腕

血液をサラサラにする薬をご存知だろうか?この薬を40年も飲み続けた人がいた。20、30年はざらである。

 

腕の毛細管が破れ出血して皮下出血を起こし腕が紫色になってしまった。

「これはどうしたのでしょうか?」と腕を出されて質問された。

「多分薬の所為ですよ」と答えたが、その場で、患者さんは半信半疑。

ある病院では、虫刺されと判断され軟膏をつけて終わり、もう一つの病院では原因が解らずじまい。そして最後に某有名病院で、血液をサラサラにする薬の副作用と診断され、即刻薬を中止するように指導された。そこでやっとわたしのことを信じてもらえた。

 

血液をサラサラにする薬を抗凝固薬と言っている。この薬を飲むと肌がくすんで生気がなくなり、ちょっとした傷でも出血し、なかなか止血しなくなる。そしてこの薬にも多くの副作用がある。

動脈でつくられる血小板が、狭心症、心筋梗塞、脳梗塞などを起こすとされ、その治療に抗血小板薬が使われている。また、人工弁置換術後、心房細動、深部静脈血栓症、肺梗塞などの血流の乱れや静脈でつくられるうっ血による血栓症には、抗凝固薬が主に使われる。と、いうのが西洋医学の治療法である。

 

血栓症をご存知ない人のために

血管が傷付いたり破損したとき、それを塞ぐために血液を凝固させて止血し、血管を修復するという働きがある。血管が修復されると凝固していた血塊が剥(は)がれて血中に流れていく。これが凝血塊(血栓)である。

また、静脈などの血管が周りの筋肉などに圧迫されて潰れてしまうと、血液は流れなくなり、そこにうっ血をする。その状態が長くなると血液は腐り血の塊になる。これも凝血塊(血栓)である。

image[1] (2)凝血塊(血栓)が血中を流れていき血管を塞ぎ血液を流れなくさせ梗塞させる。これが血栓症である。

血栓症は、様々な場所につくられる。前回紹介した末梢動脈疾患の原因もこの辺にある。これが脳動脈につくられれば脳梗塞である。

 

何故、抗凝固薬が使われる

前記した病気の後の治療薬?として抗凝固薬が処方される。血栓は。血管が切れたり傷つけられた時につくられるもので、傷口が補修されて漏れが無くなれば血中の中に流れて浮遊し、浄化されて尿として無くなっていくものである。静脈などに出来る凝血塊(血栓)は静脈の流れが悪くなってうっ血してつくられるもので、それをつくれないように、あるいは血液が固まらないようにする薬が抗凝固薬である。しかし、静脈に出来る凝血塊(血栓)は別として、動脈に出来る血栓はつくられないと止血ができなくなってしまう。

抗凝固薬を使うという治療は根本的に間違っている。動脈に凝血塊(血栓)をつくらないようにするには、まず動脈硬化を無くすることである。動脈硬化の防止は過去にも述べているが、忘れた人は、わたし著書「MMS」をご覧いただきたい。

代謝が良い血管は柔軟性があり、怪我をしたり傷つけない限り凝血塊(血栓)をつくることはない。血液は血管内をサラサラと流れていく。また、筋肉にコリをつくらなければ、うっ血することはなく凝血塊(血栓)をつくることもない。ゆえに、不幸にして前記のような病気になってしまったら、動脈硬化を取り、何処にも滞りのない体に改善していけば良いことである。本当に治す気があれば簡単なことである。動脈硬化は西洋医療では治せない。

 

このことが解っていないから、その場限りの姑息療法を施していく。これが一時的なら許される事だが、40年も続けさせるというのは、あまりにも稚拙な医療である。

そして「この薬を飲まないと、また同じ病気になってしまう」と、患者を脅す事も止めて欲しい。お医者様崇拝のお年寄りは多い。医者から言われれば、患者は病気への強迫観念から薬を止めようとはしない。マインドコントロールとは恐ろしいものである。

 

抗凝固薬に何の副作用も無ければ目くじらを立てる必要はないが、そうでないから一言言いたくなる。

 

赤血球の最後の過程で、そこにある細胞をコピーし新しい細胞を生み出します。(千島理論)代謝という。しかし、薬によって凝固を失った赤血球ではこれは叶わない。代謝が行われなければ細胞は老化する。 抗凝固薬を飲んでいる人を注意深く観察して欲しい。肌は黒ずみ生気のないことに気付くはずだ。

血管も代謝が衰えれば老化する。そして脆(もろ)く破れやすくなる。老化した毛細血管に血液が強く流れれば破裂してしまう。正常な血液ならば直ぐに止血されるが、抗凝固薬を飲んでいれば出血は止まらない。その結果が最初の写真である。

薬を飲み続けなくてはいけないという治療法は間違いである。早く気付いて欲しい。