肩の痛みは肝硬変の影響?
肩が痛くて腕を上に上げられない。夜寝るとズキズキを痛む。一年近く、整形外科や整体などあちこちいったが全然治らない。好きなゴルフもままならない。近く自分の店のコンペを計画しているが、お先真っ暗である。と、いう方が、私の弟子と称する人物の紹介で施術を受けにやってきた。
「五十肩ですよ」と言ったら、「もう数年前左肩をやっていますから」と答えが返ってきた。片方の五十肩をやればと二度とならないという風潮を信じているようだ。
とにかく痛いから、整形外科、整体など数軒を渡り歩いたようだ。ある病院に行ったら、検査をされて「肝硬変が進んでいて糖も出ている。酒は御法度。定期的に病院に来ること」と釘をさされ、「この肩の痛みも肝硬変が原因だから薬を飲んで治しましょう」ということになったらしい。でも一向に治らない。
施術を始めて15分程度で、肩の痛みで腕が上に上がらないという症状を治した。さして難しいことではない。
しかし、肩の痛みは肝硬変が原因とは恐れいった。肩の痛みを治せないから、もっと治せない病気の所為にしてその場を繕ったようだ。
肝硬変というのも?そんなに肝臓は硬くない。脅かされるようなものではない。ましてや好きな酒を断つ必要などはまったくない。
肝臓がおかしくなったら酒を飲んではいけない。というのも定説だが、これを鵜呑みにする必要はない。それは酒を飲み過ぎれば肝臓だけではなく他の臓器にも害を与えていく。が、全てを酒の所為にするのは間違っている。
「肝硬変を治せない人の言うことを信じないで、肝硬変を治した私を信じてください。」と言っておいた。
整体は論外として、肩や腕の痛みも肝硬変の所為にしてしまう医者。あまりにも程度が低い。どうみても肩の痛みと肝硬変は別物である。そう言った医師に肩の痛みと肝硬変の関連性を説明してもらいたいものだ。
それより、肝硬変をネタに患者を脅すのはどうかと思う。あなたの発言で、肩の痛みと心配で夜も眠れない患者さんは気の毒である。
2019/04/11