腎不全は治る病気、安易に透析は問題です

 

腎機能が落ち、本来の働きができなくなった腎臓を腎不全という。この病気になってしまっている人は少なくない。そして、腎不全の先に人工透析という対症療法の極め付きのような治療がある。

人工透析には、厚生労働省が定める「透析導入の基準」があり、腎臓の機能が10から15%以下になると透析をするように決められているようだ。

その目安になるのがクレアチニンというものである。クレアチニンというのは、筋肉にエネルギーを送るクレアチニン酸の代謝産物である。つまり、筋肉を使うと出てくる物質である。筋肉量の多い男性の方が値は大きいと西洋医学では言っているが、私は肯定しない。

クレアチニンの正常値

血清Cr値    男性 0:6〜1:2mg/dL   女性  0:4〜1:0mg/dL

尿中cr濃度 男性 20〜26mg/kg/日 女性 14〜22mg/kg/日

この数値、一定ではなく、各病院の計測の仕方で変わってくる。だが概ね血清Cr値が6〜8になると病院では透析や腎移植を勧めているようだ。

ある病院に行っている患者さんが、「すぐに透析しないと尿毒症で死んでしまうよ」と、かなり脅かされ「しゅん」として「先生、助けて下さい」と駆け込んできた。

 

透析を受けると、それが一生続く。腎不全が治るわけではない。しかも1週間に2〜3回受けるようになる。そのためにかなり生活が拘束される。自由に旅行には行けなくなる。また透析を受けて10年位が限界で、それ以上の長生きは難しくなる。

しかし、現在、透析治療は増え続けている。治らなくてドンドン新しい患者さんが増えていくのであるから当然である。そしてそれを助長しているのが「医療費本人負担ゼロ」である。透析の費用は年間600万円かかる。この顧客が確保できるのだから病院は透析患者を増やし続ける。

ガンの医療費も高額だが透析にはかなわない。ヒット商品なのだ。だから患者を脅してでも受けさせる。ひどすぎる。

この売れ続けるヒット商品で苦しむのは、患者さんとその家族、そして地方自治体や国家である。小さな自治体では財政を破綻しかねない状況である。

改善策

クレアチニンの数値が高くなったのなら、その数値を下げれば良いものだが、西洋医学にはその方法がない。治す薬がないから「数値下げることはできない」と端(はな)から決めてかかっている。

クレアチニンの値が何で高くなるのか?これが解らなければ解決しない。ある医師に聞いたら

「腎機能が落ちたからだ」と答えた。「どうして腎機能が落ちたのですか」と尋ねると「だから透析をするんだ」という返事。答えになっていない。知らないのだ。腎機能を復活させることはできないものとして平気でいる。厚顔無恥である。

まずクレアチニンの数値が高くなる理由について述べていこう。

人が動作や作業で筋肉を使うと、そのエネルギーを確保しなくてはならない。そのエネルギーを送るために使われるのが、クレアチニン酸であり、その代謝産物がクレアチニンである。

それでは、それまでなんでもなかったものが、何で急にクレアチニン値が高くなるのか?それは筋肉を沢山使ったからなのだ。クレアチニンの量が女性より男性の方が多いというのは、筋肉量の問題ではなく、女性より骨格が大きく重い体を動かすにはそれだけ筋肉を多く使うからである。

では、どうして筋肉を沢山使わなくてはいけなくなったのか?答えは、それまでの筋肉の出力が落ちたからである。

筋肉には常に、潤沢な血液が循環されている状態がベストであるが、

筋肉を固めたりコリを作ったりすると、その部分に血液は流れて行かず本来の働きができなくなってくる。また、コリは、筋肉の筋繊維を収縮伸長させたままとなり、筋肉が使えなくなってしまう。このような状態になると、仮にそれまで5の筋肉量で済んでいたものが10使用することになってしまう。するとクレアチニン酸が10使うことになり、通常時より5増える。クレアチニンも5増えてくることになる。

また腎機能が落ちてくると、浮腫みや水筋肉になり、筋肉の出力が著しく低下する。これと合わさるとクレアチニン酸が相当量出てクレアチニンが増えてくるという訳である。

クレアチニンの値を下げるには、腎臓を正常にし、浮腫みや水筋肉を取り、固まったりコリをつくっている筋肉を解し、筋肉を正常にしていく。これで確実に数値は下がる。腎不全が治っていくのである。

腎臓を正常にすることはさほど難しいことではない。

1 腎臓への血流不足。

2 糸球体が硬くなり血液がながれなくなる。

この二つのことで腎機能障害が起きてきているので、これを取れば良い。

腎臓を背中側と腹部側から解していくと腎臓が軟らかくなり腎臓が働き出す。くすんで黒ずんでいた肌が白く綺麗になってくる。その結果は動き出して数分で顕著に現れてくる。

筋肉を解すことができれば難しいことではないのである。薬や手術主体の医療では無理である。

やっと涼しくなり、連日「熱中症に注意してください。水を飲んで塩分を摂って下さい。」と、テレビや街の連絡放送でも流れていたものがなくなった。

実はこれが大問題。水を普段の数倍摂り、それまで毛嫌いしていた塩分を摂れば、腎臓が悲鳴をあげる。

急に大量の水や塩分が流れてくれば、その処理をする腎臓はオーバーワークとなり、疲労を起こして硬く固まってしまう。急性腎機能障害を起こしてしまうのだ。

昔の腎臓病の手立ては、塩分を抜いた食事を摂ることしかなかった。その位塩分を嫌っていたのに、その塩分を摂れというのだから恐れ入る。その場の対症療法しかしない愚者の意見を聞いてはいけない。熱中症の原因を掴んでいれば、このような愚かなことは無くなるのだが。