IYIの現代医療

 

最近「IYI」と言う一つの語彙を知った 。Intellectual Yet Idiotの略。ケント ギルバート氏が「アメリカにはこんな言葉がある」と、ネットで発信してくれたものである。

「高学歴の人は本当に頭がいいのか?試験で点数とるのは上手ですよ。色々なものを暗記して吐き出せばいい。官僚は高学歴ではあるんですけど、常識がない。塾にしか行っていないから」とケント ギルバート氏は言っている。

受験勉強のための暗記はできる。教えてもらったことはよく覚えている。しかし、それ以外のことは全くできない。融通が効かないが、その人が認める権威者や実力者の言うことには従う。

 

覚えたことをしまっておき試験の時に出す。というのは私のやり方とは違う。

覚えたら直ぐに使いたくなってしまう。だから得た情報は、その場で使えるか使えないかを判断をする癖がある。使えないものは覚えない。つまり、脳にしまって暗記しておくなどということはしない。記憶量の少ない脳を上手く使うこつでもある。

 

有識者という人たちは好きではない。ほとんどが実践を伴なっていない。分かったような事を言う人の言うことを聞いていたら日本は滅んでしまう。IYIではダメ。手に汗をかいている人たちの力があるから、日本独特の力が生まれるのである。

 

覚えたことは少なくても、それをフルに応用すれば何とかなるし、それでも新しい発見はできる。弟子には「覚えたことを筋肉に記憶させろ」と、言っている。これなら脳力が少し足りなくても用は足りる。

 

少し前にNHKの人体という番組で「ガン細胞には血管がない」と言っていた。とは、弟子からの伝聞。

硬く固まったガン細胞は、中にある血管を圧し潰してしまい、そのうちに無くなってしまう。しかし、ガン細胞を柔らかく解していくと、毛細血管が周りから伸びてくる。そして、ガン細胞に血液が流れ、普通の細胞に変化していく。これがガン治療の私の考え方である。

 

「ガン細胞には血管が無い」これを聞いてそれで終わってしまったら、IYIの人と変わりない。こう考えて欲しい。

みなさんがよく呑んでいる薬は、血液に溶け込んで各細胞に運ばれていく。しかし、血管のない細胞に薬は届くだろうか?いくら優れた薬でも、細胞に届かなければ意味はなさないのでは。

ガン治療に用いる抗ガン剤もこれと同じ。だが皮肉なことに血行の良い正常細胞には届くことになる。

抗ガン剤の届いた正常細胞は、やっつけられ、傷めつけられ、多くの副作用を作っていく。全体を見通せない「IYI」の人の仕事である。

免疫療法というのものもある。これも同じこと。ガン細胞に効果があるわけはない。

現在、国会を空転させている野党。日本のことはどうでもよく政府を潰す事しか考えていない。

一つのことしか考られない。その事しか考えられない。不自由なことだ。現代医療も同じかな。