人は何故病気になるのか

人は何故病気になるのだろうか?多くの専門家が書いている家庭の医学書をみても、曖昧としていて答えを見つけられない。おそらく病気の根底が理解されていないためだろう。また病気の治療法もそのほとんどが対症療法だ。

「人が病気になる原因はいくつかある」などと曖昧な答えを私はしない。即座にその原因は「筋肉のコリ」であると答えられる。この答えを確立するに私は十数年を費やしている。そして自分の出した結論を25年間、多くの人たちを救うことで確固たるものにしてきた。その経過の証拠として、いくつかの著書がある。「万病に克つ!ママ先生の気功術」、「コリとる気功術」である。

私は過去に、何人かの現代医学者とデスカッションする機会をいくつか持った。しかしその結果はあまりよくない。病気の原因は、筋肉のコリという私の意見を受け入れる柔軟な頭脳は持ち合わせていないようだ。ある時には、「医学を知らない奴が馬鹿なことをいう」と、あからさまに非難された事もある。しかし私はそれらに屈しない。それは現在では治す手段がない病気、難病、そして現代医学で治療を受けているが治す事のできない多くの病気を「筋肉のコリ」を取ることで治してきたという実績があるからだ。

私が発見した事ではあるが、人類のために有効に生かすには、全世界の人に知ってもらう必要がある。それが私の使命であると思っている。

眞々田理論

一般の人の筋肉への認識は、腕、肩、脚あるいは腹部などの骨格を形成し、しかも日常に於ける生活の中で意識できるものだろう。だが「筋肉のコリが病気をつくる」というその筋肉は、人間の体を構成している全ての筋肉を意味している。

筋肉には、骨格を作っている骨格筋、臓器や腑を作っている平滑筋、心臓を作っている心筋、血管を作っている筋肉等々がある。それらの筋肉にコリが作られた時、病気が作られていく。

血管のコリは動脈硬化につながる。胃や腸のコリは、消化吸収や血に影響する。腎臓や肝臓は血液の浄化や代謝に関ってくる。心筋やその周りの筋肉のコリは、現在死亡率の高い心臓病をつくる。呼吸筋のコリは、喘息、気管支炎を作り、骨格筋のコリは全身の代謝を阻害し、様々な疾患を作っていく。

筋肉のコリとは

ではまず読者に筋肉のコリとはどういうものかを知ってもらおう。筋肉のコリにはいくつかのパターンがある。

まず骨格を形成している骨格筋のコリから説明していこう。

血管や臓器などを除く骨格筋は、概ね筋繊維という1ミリ以下の微少な繊維が集まり筋肉が構成されている。筋繊維は筋膜という膜で覆われ保護されている。筋繊維は単体で動作する訳ではなく、必要な力に応じて何本か集まり合体し動作する。その合体方法は筋繊維の筋膜が隣の筋繊維の筋膜とくっつく事で成り立つ。

強い力を使う。長時間同じ体勢で同じ作業を続けるなどをした時、力を出すためにくっついて合体した筋繊維が、隣の筋繊維の筋膜と癒着して離れなくなる。癒着が改善されないうちに同じ事が繰り返されるとその範囲が広くなってくる。そして元の単体の筋繊維の状態に戻らなくなってしまう。そして硬く固まってくる。それが最初にあげるコリである。

二番目は、動作は筋肉の筋繊維が収縮することで成立する。(詳細は他の章を参照)最初のコリと同様、強い力を出す、長時間同じ動作を行うなどした時、収縮した筋繊維が元の状態に戻らなくなる。当然、その筋繊維は他の筋繊維と筋膜でつながっている。そのため接着している筋繊維が束状で固まる。それが時間の経過と強く固まり硬くなりコリとなる。

この他にもコリはある。筋繊維はそれぞれ集まって束になっている。それを筋束というが、その筋束の部分に粒状の核が存在する。その核が硬く固まってしまうのもコリだ。

筋肉単位で固まるもの。鶉の卵や色々なコリがある。大きめな豆状、小粒な豆状、繊維状、繊維と豆粒が一緒になったものなど様々である。

さらに肝臓、すい臓、腎臓などの内臓、胃や腸の腑、血管などを作っているのは平滑筋だ。別名平滑筋のことを内臓筋ともいう。骨格筋に比べて、細く短い筋繊維で、蠕動運動を作る筋肉でもある。平滑筋も、周りの骨格筋のコリで圧迫され、動きを束縛される。また自身が癒着などして自由性が無くなると固まり硬くなる。当然血行が悪くなり代謝が衰え細胞は老化する。そしてコリがつくられる。

こうして病気がつくられる

筋肉の中には、血管、神経、リンパ管などが無数に含まれている。筋肉のコリは収縮して固まったものだ。その中にある、血管、神経、リンパ管は圧迫されて狭められてしまう。

血液の流れが悪くなり、細胞は栄養不足になる。そして代謝が衰える。神経は、脳へ正しい情報を送れず、脳は狂った指令を出すことになる。リンパの流れが変われば免疫機能が狂う。このような状態で身体は正常ではいられない。ホルモンのバランスが狂う。滞った血液は汚れ、造血も正常でなくなる。ますます筋肉のコリは連鎖し広がっていく。そしてある許容範囲を越えたとき人は病気になる。

怖い病気の代表格のガン、心臓病、脳卒中。死亡率の高い病気だ。パーキンソン、リウマチ、アトピーや花粉症、これらの病気の全てを筋肉のコリがつくっていく。

治すのは簡単だ。筋肉のコリを取っていけば良い。きわめて単純だ。難しい治療法はいらない。

人間の身体には、全身にくまなく血液が流れている。酸素を運び、栄養を運び、また病気に勝つための免疫力を運んでいる。

その血液をスムースに流す事が病気にならないコツだ。血液をスムースに流すのは身体のあらゆる場所に筋肉のコリを作らないことだ。コルステロールも動脈硬化も気にすることはない。血圧も当然正常になる。

筋肉のコリによってつくられる病気。その数を私は知らない。知っているのは治療法だけだ。

各種の病気を詳しく知りたい方は他の章をご覧ください。

2008 9/11

2010 7/20 加筆訂正