腰痛はこうして治せ、腰痛の原理
腰痛が何故起きるのでしょうか。
どうして腰が痛くなるのでしょうか?
あの痛みは経験した人でしか分かりません。私は15年間苦しみました。
病院に行き、椎間板ヘルニアという診断を受け、手術を勧められましたが、説明に納得いかずに断りました。どこに行っても治してもらえず、自分の手で克服しました。そのお陰で気功を身に付け、また独自の医学を、開発することができました。 腰痛は私の人生を深くしてくれました。
現在まで、数多くの腰痛で苦しんでいる人を診てきました。そしてその全ての人を改善してきました。
その経験と科学的見地から言えることですが、私の腰痛に対する考え方と、現代の医学の考え方には大きな隔たりがあります。
腰痛にもいろいろあります。単に腰だけが痛むもの、腰の根元や坐骨神経痛、腎臓疾患によるもの、また大腸の異常によるもの。いろいろなものが要因となり、腰痛や坐骨神経痛がつくられます。
椎間板ヘルニアは、腰椎の間接部分が変形し、片方に傾き、その部分にある椎間軟骨を圧しつぶし、間接からでている神経を圧迫して痛みを起こすと言われています。X線写真を見れば確かに私の場合もそうなっていました。だから真直ぐにするために手術をするということでした。X線写真と言うのは、硬いものなどでX線を通さないもの骨などや、硬く瘤状になったものが白く映りだされます。水分や筋肉は写りません。
X線写真は骨などが映し出され、その変形状態のみ画像に現れています。単純脳細胞の人はその写真を見れば骨が曲がっていると思い込みます。だからどうしても、曲がっている骨。あるいは変形した椎間板を矯正しようという考え方になるのでしょう。曲がっているものを真直ぐにしようとするのは間違いではありませんが、パッキングをして真直ぐにするという対症療法は考えものです。何故曲がってしまったのだろうか?そこに原因が隠されています。曲げてしまう原因はX線に写らない筋肉の影響が高いのです。。
現代医学の治療法は、へこんで飛び出した軟骨を切って、圧しつぶされて低くなった部分に、人工のパッキングを入れて腰椎の曲がりを正しくしようとする治療法や、引っ張って真直ぐにしようとする牽引になります。
人間の身体の中に異物を入れると言うのはどう考えても無理があります。人間の細胞は常に新陳代謝が行われています。パッキングは代謝されません。パッキングを入れる手術で100%の治癒効果があれば、手術を受けた人も多少のことには目をつむってくれるでしょうが、100%の治癒などあり得ませんし、再発する人が多いのが現実です。
腰の痛みが、変形した椎間板が神経を圧しつぶしてつくっているのも事実でしょうが、それだけではありません。 腹部の筋肉や、脊柱起立筋や腎などの筋肉のコリが、それらの部位の神経を圧迫し痛みをつくっている場合もあり、実はその方が多いのです。
たとえば、身体を左右に曲げてみましょう。その時に痛みが生じますか?どちらか左右に曲がっているために椎間板を押しつぶして起きる痛みなら、身体を傾けただけで痛みが起きるはずです。
傾けているだけで、椎間板を圧迫し、それで痛みを作るような構造に、人間の体は出来ているとは思えません。長時間傾けていたら、周りの筋肉が固まり痛くなってきます。これが腰痛の原因です。
坐骨神経痛の場合は、澱筋や腸骨の上側の筋肉、股間の筋肉のコリが、それらの部位の神経を圧迫して痛みをつくっています。
腰痛の病状がすすむと、脚の部分にも痺れや痛みをつくります。脚を触っただけで腰に痛みが走るときもあります。いろいろな筋肉が連動して動くからで、椎間板の部位の神経を圧して痛みをつくっているわけではないのです。
椎間板が変形する理由をある医師に、「年齢のせだよ」と言われたそうです。年配の人なら「そうか」と納得できても、若い方には納得できることではありません。
私の考え方と現代医学との比較
腰痛の検査にはX線(レントゲン)検査があります。X線写真は、X線を当ててその透過しにくいものが残り、それが白く写しだされます。その透過率の高い順からいえば、空気、水、骨という具合になります。注意すべき点は臓器や腑そして筋肉は写しだされないということです。
椎間板ヘルニアという腰痛をX線検査すれば、曲がっている骨や、少し硬い椎間板しか写っていません。それを見れば、「この骨の部分が原因である」と単純に考えてしまうのかも知れません。
でも骨がいきなり曲がってくるのでしょうか?、骨の周りは筋肉で覆われています。
腰椎といわれるものは一本ではありません。5本の骨が周りの筋肉で包まれ繋がっています。
1本の骨なら曲がっても不思議はありませんが、(曲がったら折れる)(5本の骨が連動して曲がるというのは、伸縮自在な筋肉が伸び縮みするのであって、筋肉を抜きには考えられません。それらは関係なく骨だけが先に曲がってくるとは非常に考えにくいことではないでしょうか?
なぜ腰椎や股関節が変形してくるのでしょうか?理由は簡単で、腰椎の周りの筋肉や腹筋が固まり、コリをつくりあげます。
筋肉は収縮して小さくなり、その時に周りの筋肉までも引っ張ってしまいます。腰椎に相反する筋肉を両側均一に固めるのなら問題は起こりませんが、片方の筋肉のみを固めてしまうと曲がってしまいます。当然中にある腰椎も曲がることになります。
この結果をX線写真で見れば、骨が曲がって、椎間板が飛び出した状態が写しだされます。
現代医学ではこの結果を重視して、診断が下されます。だから、曲がっている部分を強制的に切ってでも真直ぐにしようと考えるのでしょう。
曲がっている腰椎を正しく真直ぐにするには、腹部の筋肉の「コリ」をとり、固まった筋肉を緩めると自然と真直ぐになります。切ってパッキングをかうなどという稚拙な野蛮な行為をせずに解決できることなのです。 変形性股関節症や脊椎間狭窄症などにも同じことが言えます。
また、人間は代謝という機能を持っています。古いものは捨てられ、新しいものが出来てくるのです。しかし、パッキンなどの異物には代謝はおきませんから、周りは変化しても、それだけはそのまま残ります。これで何ともないのでしょうか?疑問が残ります。
腰痛を治すのは簡単です。腰痛を起こしている筋肉の「コリ」をとれば解決です。それは骨に変形を与えている筋肉だけではなく、痛みをつくっている筋肉の全てを緩めてあげることなのです。
ただ筋肉のコリは、時間とともに硬く固まってしまうので、早ければ早いほど治りが早いということがあり、長期間、腰痛を抱えていると、治りが遅くなります。しかし治らないということではありません。時間をかけて固まってしまった筋肉をほぐしていけば治っていきます。
手術をして切り取ってしまったり、変な詰め物をしたら元に戻りません。その点を十分に考えるべきでしょう。