放っておいたら切断?
怖いリンパ浮腫、適切な処置を
腕や脚が、丸太ん棒のようにむくみ、腕、靴が入らないほどになります。現代医学ではその原因を捉えられていないといった状況のようです。
ガンの手術後にでる合併症で、3割程度の人に出てくるとしています。東京新聞の記事で、平田教授の説明では早期発見し対応すればよいというようなことを言っているが、要するに「治せない」と遠廻しに云っているに過ぎない。お定まりの早期発見が出てくる。どこまでが早期でどれが手遅れなのか都合のいいように解釈されている。便利な言葉である。
また、ガンの手術を受けたわけでもなく、鎮痛剤や頭痛薬、極度のストレス、過労などでも浮腫は発祥します。
浮腫に早期発見があり得るのか? 「剥くんできた」2日もしたらパンパンになって靴が履けなくなってあわてて病院に、というケースがほとんどではないだろうか。むくみを感じたときに病院に行きさえすれば浮腫にならずにすむのだろうか。
この記事での件の教授は、ガンの手術の際にリンパ管を傷つけ、それが原因で浮腫が起きるとしていました。ガンができる場所にもよるでしょう。
乳癌の手術をして胸に浮腫が起きるのなら納得できるが何で脚に浮腫が起きるのか理解できません。腕に浮腫が起きてもおかしい。
リンパ管分布の図を見てみれば解ると思うが、胸のリンパ管を傷つけても腕のリンパ管が詰まることはありえません。まったく別系統である。現代医学ではリンパ浮腫の原因は推測の段階で何も解っていないということではないだろうか。
私はいくつかの臨床から原因と治療を語ることができます。
○ まず原因は?
○ 何故このリンパ浮腫が起きるのか?
答えは簡単です。腎機能が衰え、体内のリンパ液を処理できなくなってしまったことに起因します。それに加わり手術時の筋肉の緊張がコリを作ってそれがほぐれずにあるからです。
手術には麻酔が打たれます。その麻酔が腎臓の機能を阻害します。麻酔だけではなく、多種の鎮痛剤や頭痛薬などの痛み止めでも腎臓を駄目にしてしまいます。腎臓は体内の水を処理する浄水場の役目を果たしています。重要な役目で腎臓が働かなくなると尿毒症となって死んでしまいます。
ガンの手術後の合併症とするなら、手術後に固まってしまった腎臓を緩めてあげれば浮腫は起きないはずです。現代医学ではその手当を行っているのでしょうか?
心臓から血液が送りだされます。その10%程度がリンパ液となり、私たちの体を守ってくれています。リンパ液はリンパ管を通って心臓に戻ってきますが、圧力はないので筋肉を動かすことによってポンプアップして戻ることになります。
その筋肉が固まって動かなくなると、ポンプアップすることができなくなり、水が筋肉細胞に溜まってしまうことになります。細胞の中がリンパ液で水浸しになると、「ブヨブヨ」になって本来の筋肉の機能が果たせなくなります。筋肉は収縮緊張してその役目を果たすのですが、水浸しの筋肉ではそれがなくなってしまうからです。私はこの筋肉の状態を「水筋肉」と呼んでいます。これらの二つのことが重なると剥くんでくることになります。
どうしたらこの状態を抜けられるか?
腎臓の働きを正常にするしかありません。これは薬を飲むことでは解決できません。固まった腎臓を解きほぐすことでしか解決法はありません。充分に機能を回復することができます。
固まった腎臓には、腎臓を動かすための血液が流れていきません。まずここからスタートです。血液が通いはじめると腎臓が柔らかくなってきます。こうなるとすぐに腎臓が動き出し水処理をしてくれます。時間的には腎臓が柔らかくなり始めて数分でむくみが消えてきます。
この常態にしてから、剥くんでいる部分の筋肉のコリをとっていきます。また筋肉中の水を心臓の方向に向かって押し出していきます。要領は乳搾りに似たものです。
浮腫が進むと腹水が溜まるようになっていきます。これは非常に怖い状態で、更に悪化すれば、心臓にも水が溜まってしまい命取りになってきます。
利尿剤を飲んで処理しようとすると、ますます腎機能が衰えていきます。安易な対症療法は禁物です。
むくみの起きた場所の筋肉を動かすことは最も良い方法です。痛くて動かせないということもありますが、まず努力することです。
私の施術では痛みを伴いますが、多少我慢して続けていただければ治っていきます。