この言葉は私の造語である。筋肉に水が含んでいて、「ブョブョ」になってしまっている状態を示す言葉に使っている。

腎臓は血液を浄化し、その10%程度を水分として排泄している。つまり小水として処理される訳だが、腎機能は正常な働きをしていても、その先の尿管や膀胱、前立腺などに傷害が生じていると、小水の処理がなされず水が行き場所を失い筋肉の中に入ってしまうものである。腎臓から外の話であるので、尿毒症になることはないので、血液検査などでは現れない症状である。

ただこの状態になると筋肉の機能は著しく衰え、また筋肉が重くなるので、だるい、疲れるといった症状が出てくる。

多発性嚢胞腎という病気はまさにこの代表といえる。しかし浮腫とは少し異なる。

つい最近、何故筋肉の機能が衰えるのかということに答えを見つけた。

筋肉は筋繊維という繊維が集まってできている。この筋繊維はその一本一本を筋膜という膜で包まれている。筋繊維は小さい物は、0.05mmという細いもので、力を出すときにはこれが収縮して力を発揮していく。ただこの細いものでは大した力を出すことは出来ないので、隣接する他の筋繊維とくっつき大きな力を発揮していく。このくっつく役目を果たすのが、筋膜である。因みに筋膜同士がくっついてしまって離れなくなり固まってしまう状態が「コリ」である。

水筋肉になると、水が筋肉の中に流れ込み、筋繊維を包んでいる筋膜の粘液を洗い流し粘着性をなくしてしまう。そうなると筋繊維同士がくっつかなくなり、力を発揮しようとするときにその機能が果たせなくなる。ただ全てが粘着性を無くしているわけではないので、必要な力を発揮しようとするときには、使える物を総動員することになる。ただ、正常な筋肉の状態と比べた場合、広範囲な筋繊維を使うことになるので、エネルギーの負担が大きくなる。その結果疲れるのである。

私の研究の結果、水筋肉を作っている最大の要因は、尿管のつまりに原因があると考えている。つまりは仙棘筋のコリが尿管を圧しつぶしてつくっていて、仙棘筋のコリを取って柔らかくしていくことで解決していく。著しいものは、数分でその結果が出て、「ブョブョ」とした筋肉に締まりが出てくる。

筋繊維を包んで筋膜の粘着性がなくなると、筋繊維が数本集まって単独となるので、筋肉が筋張った状態になって痩せこけた様相になっている。これをよくほぐして柔らかくしていくと数分で筋膜に粘着性が出て他の筋肉とくっつき一体化してくる。ただこの状況が相当範囲にあるので、全部の筋肉を正常にするのは大変なことではある。