脊柱が一方側に曲がりカーブを作ってしまう病気です。複数にその部位があれば複雑に曲がることもあります。特に10代の女子に多い病気です。

現代医学では、骨が曲がってしまって起きる病気として捉えているようですが、それは正しくはありません。

脊椎、または脊柱といいますが、頚槌7個、胸椎12個、腰椎5個で構成されています。その下には仙骨、尾てい骨があります。この脊柱の中には、無数の神経の束が内存されています。人間の神経の大部分があると考えても良いでしょう。

脊椎を構成している骨は成人男性でも2センチから4センチ程度の長さの骨が繋がって構成されています。骨の前方部分を椎体といい、椎体と椎体の間には椎間板という軟骨が挟まりクッションの働きをしています。

脊椎は立ったいるときや座っているときに上体の重みを支えるほか、前後左右に上体を曲げたり伸ばしたり、捻ったりといった動作をスムースに出来る様になっています。また歩行の際、脳への衝撃をなくすように、上下運動の衝撃を吸収する役目を持っています。 しかし上体の荷重を支えているのは骨だけではなく、脊椎の両脇にある脊柱起立筋という筋肉が体重を支えているのです。またそれを補さするのは周りの筋肉です。

脊柱側わん症というのは、この脊柱起立筋の影響がもっとも大きいのです。この筋肉は首下から尾てい骨まである長い筋肉です。この筋肉の片側の一部の筋肉が固まりコリを作ると、片側だけの筋肉が収縮し引っ張り、脊柱を曲げてしまうのです。

脊柱側わん症のカーブを作るのは、骨が曲がっていくのではなく、偏って固まった筋肉が骨を曲げていくのです。

例えば身体を右に曲げようとするときに、右側の脊柱起立筋や腹筋が連動して動き身体を曲げていきます。決して骨が先に曲がって脊柱起立筋を曲げるのでありません。

現代医学がいっている脊柱側わん症は骨が曲がって起きるとしていますが、前述しているように4センチ未満の太い骨が曲がると言うことは考えられません。細長い柔らかなものなら曲がるでしょうが、太くて短いものが曲がる訳がありません。曲がって見えるのは間接ごとに湾曲しているからに他ありません。そして骨には骨を曲げようとする動力は解剖学的にも見あたりません。その周りにある筋肉が収縮伸張して、右に曲げたり左に曲げたりしているのです。頭の固い融通のきかない人たちが陥る落とし穴があります。レントゲン撮影し、骨が曲がっている現状を映し出したとき残念ながら筋肉は画像に写し出されません。故に単純解釈し、骨が曲がっていると考えてしまうのです。

人間の骨格を成しているのは、骨と筋肉です。骨だけでは骨格は成り立ちません。

だから脊柱側わん症の原因は脊柱起立筋だと早合点してはいけません。脊柱起立筋を引っ張り曲げている筋肉も存在します。肋骨と肋骨の間にある肋間筋、これを固めると一方側に脊柱起立筋引っ張ることになります。また肩コリでも曲がっていたというケースもあります。肩コリによって肋間筋を上に引っ張りそれが脊柱起立筋を横に引くという訳です。腰痛時にみられる腸腰筋の緊張なども最も影響の大きいものです。いろいろな要素があります。短絡的にこれだと決めつけないことです。

施術後、脊柱起立筋の緊張が取れて脊柱が真っ直ぐになったといって、レントゲン検査をしたら、前と同じように曲がっていたと言うケースは多々あります。

それは被施術者側(患者)は、コリが取れて真っ直ぐになったとしても、長年の癖で曲がって過ごしている場合が少なくありません。曲がっているのがその人にとっては自然で、真っ直ぐに強制すると曲がっていると思えるのです。 検査を受けるとき、このような状態で撮影されたとしたら、「以前と何ら変わらない」と言うことになってしまいます。撮影の際これらを考慮しないで撮影したとしたら誤解をしてしまうことになります。しかしこれ等を認識している技師がいるとは思えません。この点が検査における疑問点ではないでしょうか。

撮影する前に強制して身体を真っ直ぐにしていれば誤解が生じません。側わん症が治っていれば真っ直ぐにすることが簡単にできることです。治っていなければとても真っ直ぐにすることは出来ないし、反対側に曲げることも出来ません。両方出来れば治っていることになります。

片手で曲がりのない方を押さえ、もう片方の手で肩を押さえて身体を真っ直ぐにすることが出来れば側わん症は治ったということです。簡単な検査方法です。

まず触診ををして、脊柱を動かしてみて、どこにでも自由に動くことを確認する事が最初にすることです。動かなければまだ治っていないということです。いきなりレントゲン検査をして結果を出そうとするのはあまりにも早計過ぎます。

自由に動く脊柱であるので特に注意すべきことです。

側わん症のように固まってしまったものでなくても、単なる癖で側湾症と診断を受けている例もあります。非固定性の機能性側わん症といいます。この症状は姿勢をよくすることで治っていきます。良い姿勢の指導をしていくことが必要と感じています。

側わん症の手術を受けて失敗し、車椅子になったと言う話も聞きます。幼児や10代の育ち盛りの子供たちを手術し、金具を入れるという話を聞きます。骨は成長します。金具は成長するのでしょうか?。聞くまでもないことです。手術以外に治らないと主張する医師もいると聞きます。人の人生に関わることです。真摯に考えて欲しいものです。そして他にも治し方法がることに気付いて欲しいものです。あぁ、私は「他に方法があるよ」と叫びたい。