この記事は掲載して数年たちますが、書いた当初のまま載せています。

私の道場にタレントさんのB.S.さんが何度かきています。身体の不調を調整するのが目的でしたが、外反母趾もかなりひどいもので、彼女の外反母趾の話は有名になっているそうです。施術で治すには時間がかかるので、「後の機会にしましょう」と他の身体の不調を治すことに専念しました。ですからその時には、「どうして外反母趾になるのか?」を説明しただけにとどまりました。

私の教室には、同じような悩みを持った人たちが沢山います。そして何人かに治し方を説明ています。そして今回紹介する、肥田政子さんは私の教室に来られて、6、7年たちますが、(現在は引っ越され当教室にはきていません)かなりひどい外反母趾の持ち主でした。現在では写真で見れるように、まっすぐに親指が伸びて外反母趾が治っています。

足の親指が変形し、小指の方へと曲がってしまう外反母趾。よくハイヒール、靴が原因と言われますが、実際には子供や男性にもみられます。

外反母趾の原因は、足の横アーチを形成している、中足骨を支える筋肉の血行が悪くなったために起こります。ですから靴は二次的な要因といえます。また曲がった指に合わせて靴を作ってしまうと、外反母趾を治すことには繋がりませんし、ただ痛みを取る対処療法にすぎません。

足の血行が悪くなると、だんだんと筋肉が痩せて弱ってきます。そのため足底を支えている横アーチがくずれ、親指の中足骨が外側へと飛び出してしまうのです。さらにこの部分が靴などで圧迫されて拇指(親指)の指骨が曲がり、突き出て痛むというわけです。

コリは鼠径部から足の親指にかけての内側のラインにかけて見られます。特に脛の内側の筋肉が硬くなって、骨に肉がついていないようになっているケースが多いように思います。

肥田政子さんの場合、一、二度脛の部分のコリを取ってあげ、その後通勤時間に、ただ正しく歩くことを実践したに過ぎません。治療期間は概ね1.5年くらいかと思います。現在の彼女の足は少し痩せていますので、今後少し肉をつけると更に良くなります。

治療法は脚の脛をマッサージして、正しく歩けば治癒していきます。私の教室では時々、気功歩行法を指導しています。この方法は外反母趾だけではなく、冷え性、貧血、高血圧、低血圧、胃腸障害に効果があります。

外反母趾を治すには私独自の気功歩行法でないと効果はありません。歩き方については私の著書{ママ先生の 万病に克つ 気功治療法}に詳しくでていますが、本格的に治したいと思われる方は、教室に来ていただいて、何回か練習をしていただければ間違いがありません。

 

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