鬱は肩コリ、首のコリをとれば治る

肩凝り、首凝りを取れば鬱は簡単に治りますよ。

2007年3月7日付けのニューズウィークに鬱の特集が出ていました。私が知らなかっただけで、どうやらこの鬱は世界的なものであるようです。私が記憶する限り15年位前まではこんなに騒がれていた病気ではありませんでした。

特集の中にもありましたが、この病気を治す手立てがないという感じで、電気ショック療法や即効薬の開発が進んでいるとのことですが、内容をみてみるとまだまだというようなものでした。

鬱の原因が神経伝達物質のセロトニンとノルアドレナリンの不足にあるといわれたものだが、最近に至っては過剰なストレス反応が神経回路に恒久的なダメージを与えるものだと考え方が変わってきたようです。そしてそこには遺伝的な要因や慢性的なストレス、一過性でも心的外傷が残る極度のストレスもあるとしています。

精神的なものから脳が原因と現在は変わってきて、さらにそれも変わってきています。最初の理論は正しくなかったのと疑ってしまいます。現代医学は結果を検査し、そこで起きた現象による物質や分泌物の過不足(数値)を問うことしか行っていません。

何故セロトニンが不足したのか?ノルアドレナリンが不足したのか?を考えていません。不足させた原因の方がもっと大切なのに、不足したものを補おうという考え方です。それもセロトニンと似たような成分をもたせた人工的につくったものを身体に入れようとするわけです。ても身体は受け付けつけてくれるでしょうか?

厳密に分泌物を検査してみれば、人それぞれに分泌物の成分の違いがでてくると思います。それを十派一からげにして薬をつくって飲んでみても効果がありますか? 不足したものをほかのもので補おうというのはまさに対症療法です。表面に出てきたものだけに対応しようという対症療法をいい加減に止めたらどうでしょうか。

鬱病を難しく考える必要はまったくありません。 鬱病の原因は極度の首や肩の凝りからつくられます。その固まった体をほぐしてやれば鬱は直っていきます。

固まってコリとなった筋肉は、血管を圧しつぶし血流を悪くしていきます。

首筋を固めた場合、脳への血液が不足し、考えることや行動が鈍くなってきます。目も悪くなります。耳も聞こえなくなります。口もうまく開かないようにもなります。そしていろいろな症状がつくられていきます。

そのような人にしつこく要求したり、質問をしたりすれば、脳で考える力や、抑制する力、理性がなくなってきているので「切れて」しまうことにもなります。

鬱病の原因である部位を具体的に述べるには、人によって違っているので少し難しくなりますが、概ね、腹部や、肩、首筋が強く固まってしまって起きる病気です。

たとえば肩凝りが深刻化した状態を考えてみましょう。肩に15キログラム以上の荷物を覆わされたと考えてみてください。荷負っている部分は痛くなり、長時間たったら重くてどうしようもなくなります。肩凝りを知っている人ならこの例えがお分かりになると思います。こんな状態だとしたら、快適に動くこともできません。行動も鈍くなり、気分も落ち込みます。

また首が凝って固まった状態は、首に重い首輪をはめられ、首が自由に動けなくなった状況を考えてみれば、いかにつらくなるか想像がつきます。そして血液の流れが停滞すれば、しびれや痛みも出るだろうし、倦怠感が付きまといます。

腹部が固まり、胃や腸の動きを阻害すれば、正常な消化ができなくなります。そしていろいろな症状が作られていきます。

鳩尾の部分を固めると、腹直筋が横隔膜を下に引っ張り固定してしまいますので、横隔膜の動きが悪くなり呼吸がスムースにできなくなります。また心筋も下に引っ張る形になるので、心臓も苦しくなり、不安感が起きてきます。

これらのことを考えれば、一つひとつ鬱の症状が理解できていくでしょう。鬱を精神的な面で捉えていくというのはおかしな話で、そんな治療をしても治るわけがありません。

四六時中、重い荷物を負わされているとしたら、暗くなり行動も鈍くなります。身体の不具合な状態から精神的に見えるようなものの症状が出てくるのです。心身一如です。

自殺誘発薬

現在、アメリカでは鬱の薬が自殺を引き起こすとして問題になっています。ブリストル。マイヤーズスクイブ社の抗うつ薬セルゾンの副作用で、肝不全との因果関係も証明されています。ブロザック、パキシル、ゾロトフなどはオルガムスを得られないなどの性的障害が起こることが知られています。

ゾロトフを飲んだジュリーさんといった大学の適正試験を良い成績で受けた女性で、自殺する理由がまったくない人が、薬を服用した一週間後、自宅のガレージで首を吊って自殺しました。それを問題にしたご両親が他の多くの人たちと、ワシントンで行われた公聴会に問題を提出しました。2004年2月のことでした。

凶悪犯罪の影に

まだ記憶に新しい事件で、大阪池田小学校に侵入し23人を殺傷した宅間守は、抗精神病薬のセロクエル、抗鬱薬のパキシルが処方されていました。多くの凶悪犯罪の影にはこのような薬があるという意見もあります。今や抗鬱薬の恐ろしさを皆さん認識することです。抗鬱薬で病気は治っていきません。

鬱でないのに鬱の薬を処方される

一番問題なのは、大した障害でないのに、簡単に鬱病と診断されて、薬を処方されていくことです。そして鬱病になってしまったり、病状がますます悪化し深刻化していきます。現在では精神科や脳神経科だけではなく、内科や外科などでも、他の目的で鬱の薬が処方されています。

麻薬

また鬱の薬は麻薬的な要素があります。一度使ったら止められなくなってしまいます。抗鬱薬と併用する睡眠薬であるハルシオンも服用すれば、止められなくなってしまいます。しかも服用する量がどんどん増えていきます。他の薬のリタリン(メチルフェニデート)はヒロポンと同じような成分で、身体を覚醒させ一時的に疲れを取り、集中力もでて、元気になるというものですが、やはり止められなくなってしまう薬です。

鬱病を助長している薬

私は今までに何人か鬱病の人を直してきました。ひどい人になると、口をきくこともできなくなり、歩行も容易ではありません。質問にも答えられない人もいます。これらの人もほとんどが一回の施術で軽くなり、さっきまでしゃべろうとさえしなかった人も話すようになります。頬やあご関節がかたまっていて口を動かして話すことが容易でなかったからです。

鬱病を直していく過程で一番の障害になるのが鬱病に用いられる数々の薬です。薬が身体を固めていきます。薬を飲んだ後、一時的には良いのでしょうが薬の効果が切れてきたときに以前より強く筋肉が固まってしまいます。人によって違ってくるので具体的には言えませんがあらゆる筋肉が固まってしまうのです。

肩や首筋など固まって起きる病気に、筋肉が固まってしまう薬を飲めば、固まりが助長していき、なおさら病気が進行していきます。

私がせっかく筋肉をほぐし血行をよくしても、鬱の薬を飲むとまた固まってしまい、2、3日たてばものと木阿弥になってしまいます。このシーソーゲームをいやというほど経験しています。

権威があるといわれているすごいお医者さんなどは「この薬を飲まないと自殺してしまうよ」と家族に言ったそうです。勇気を起こして薬を止めてもらい、固まってしまった凝りをとる施術をしていけば、短期間にほとんどの人の鬱が直っていきます。

28歳の青年の例

先日私のクリニックに28歳の青年が私の施術を受けに訪れました。「もう2年近くも鬱の状態です。どこに行っても治りません。今は薬を飲んでいますが、一向に病状がよくなりません」この方は知り合いのある大学教授の教え子で何年も苦しんでいる教え子を見て、私の施術を受けるように薦められたようでした。

最初に一見して「固まっている」といった感じでした。腹部の凝りや肩凝り首凝りを取っての一時間の施術後「気分爽快です、目もよく見える」を連発して帰っていきました。

中学校教師の例

ある中学校の数学の先生がいました。かなり進んだ鬱病でした。私のところへ来ると黙って横たわって私の施術受けていきました。彼女は授業には出ているのですが、黒板にかなりの時間をかけて書き、黙っているそうです。そのことを生徒が家に帰って父兄に話したのでしょうが、その父兄から連絡があって校長先生の知るところとなりました。この校長先生の依頼で私のところへくるようになりました。2ヶ月くらいかかりましたが、校長先生のお話では元に近い状態になったそうです。

いろいろな症状をもった、鬱病と診断された人たちを直した例をいくつも持っています。コマーシャル本みたいにそれらをいたずらに述べてもしょうがないことなので避けますが、鬱病を治すには、その原因をつくっている部位を正常にすればよいわけです。その基本原因は筋肉のコリに他なりません。鬱病はコリを取れば解決しますが、現実にはこのコリを取れる施術者がなかなか存在しません。

コリをとるには

コリを取るといえば、指圧やマッサージ、整体あるいは鍼などの施術者の元に行こうと考えるでしょうが、しかし多くの場合コリを取ることができません。

それらの治療所では、ただ単に筋肉を圧したり、強く揉んだりして筋肉をほぐすというかむしろ固めてしまう行為をしています。よくある「揉戻し」で、やってもらう以前より硬くなり張ったようになってしまいます。筋肉は圧したりもんだりすると、その反応で固まっていきます。

この状態をつくったら最悪で、鬱病を治すどころか病気が助長されてしまいます。現在はこのような施術者が大半ですので、注意が必要で、この人たちにあったら私の理論も成立しなくなってしまいます。

ただ誤解しないで欲しいのは全ての治療所がそうあるということではありません。何人かは優れた人もおられます。その人たちに期待をしたいところです。この文章を読んで、文句を言ってくる人は駄目な人の部類でしょう。

しっかりコリを取れる人に出会い、私の理論通りに行えば必ず鬱病は直っていきます。そして遷延性せんえんせい鬱病などにはなりません。凶悪犯罪者にもならなくてすみます。自殺をしなくてもすみます。難しい理論を並べたてる必要はまったくありません。また鬱によって膨大な利益を生んでいる製薬会社を喜ばせることはありません。読者の聡明なる判断を期待します。