ブレーキとアクセルの踏み間違い つい最近、またブレーキとアクセルの踏み間違い事故が起き、60代のご婦人が被害者となった。 亡くなった人には何の落ち度もなく突然降って湧いた様な出来事であっただろう。 ワイドショウの医師のコメンテーターは加齢の所為とし、高年齢者の運転には難色を示していた。 医師のこの様な発言には認識を疑わざる得ない。 加齢による脳の問題とされたら、ごく一部の人の間違いによってその内に高年齢者は運転が出来なくなってしまいそうだ。そうならない様になぜ踏み間違うのかを説明していこう。 運転する際、アクセルを踏んでいた足を踵を軸に左に爪先をずらしブレーキを踏んでいる。 そのワイドショウのコメンテーターは、あの様な事故の起きない様にブレーキを左にずらし距離を取ればいいと言う人がいたが、それでは瞬時にブレーキを踏む時が多いのに間に合わないとACに反論されていた。車🚗に乗る機会の多い人のごもっともな意見である。 この踏み間違いの原因は、脳が「危ない」と判断し、足に「ブレーキを踏め」と命令を送る。それを受けた足の筋肉は左にずらす動作をするが、脚の関節が固まっていて左に移動できていない。筋肉が勝手にやっていることなのだ。だから本人は自覚できていない。そしてその情報が脳に伝わらず、「やり直せ」の命令は届かない。足はアクセルを踏む事になる。だから運転者本人は「ブレーキを踏んだんだ」主張する。今回では「車が勝手に動いてしまった」と言っている。 まだ記憶に新しい池袋の母子をひき殺した高齢者の男性は「ブレーキがいきなり故障した」と主張し問題を引き延ばしていたが、つい最近「踏み間違い」と認めたという。 足首の関節が固まっていたり、膝関節が固まっていると、踵を軸に足を左右に振るような動きができなくなる。しかし本人は、左側に足先が移動したと思っているからアクセルを踏み込んでしまう。また車が止まらないから更に深く踏み込んでしまう。またパニックも起き助長する。そしで悲惨な事故が起きるのである。 決して年齢の所為ではないと高年齢者の弁護をしたい。でも足首や膝関節は動きが悪くなっていないだろうか? 前方に段差をキャッチし、脳は「足を上げろ」と命令しているのに上げられないで躓く。この事故は僅かな段差の時が多い。本人は足を上げたつもりなのだ。 こんな経験を持つ人は要注意である。 足首を回す。膝をゆっくりと回すなどして日頃ケアしておくことが大切である。 2024/06/21 眞々田 iPhoneから送信