わたしのつぶやき2

 

「先生、わたし余命が無いんです」いきなりこうきりだされました。

黄疸(おうだん)がひどく、腹水は溜まっていて、脚も丸太ん棒の様に浮腫んでいる。

「息が吸えないんです。背中が痛くて薬を飲んでも効かないんです」

彼女は大腸ガンが発見され手術して抗ガン剤治療を行った。しかし、それで終わらず半年も経たないうちに肝臓に転移。肝臓を1/3取る手術を行ったが、数ヶ月後、肝臓の他の場所にまたガンが発症し、そして肺にも転移してしまった。その結果、現在余命無し。

ホスピスに空きがないので病院に置いてもらってるという状況だという。何ともお気の毒な話なのです。

黄疸になり腹水が溜まり脚が浮腫み始めたら通常末期症状というのが現代の常識になっています。

黄疸とは、ビリルビン(胆汁色素)が血液中や組織中に異常に増えて,皮膚や粘膜が黄色くなる症状で肝細胞の機能異常,胆道の閉塞,赤血球の過剰破壊などによって起こると西洋医学では言っています。腹水は、腹腔内に大量に液体が溜った状態を言います。

「肝臓をガンが圧迫しているために黄疸が出ている」と、医師が言っていたそうです。と、本人は涙ながらにわたしに訴えてこられました。

わたしに与えられた時間は2時間だけ。どこまでやれるか?

うつ伏せになれない状態なので、横臥してもらっての施術である。

まず機能を失っている腎臓を正常にし、硬い脚を柔らかくし腹部を解していく。肝臓には9㎝大のガンがあるそうで、腹水のせいもあって腹部はパンパンの状態。

根気強く気を送って解していく。手技は全く通用しない。次第に黄疸が消えていき、腹部も柔らかくなってくる。脚の浮腫み無くなっていく。

 

2時間後、少し黄色味は残っているものの、目からは黄色味は無くなり黄疸は気にならなくなりました。腹部のパンパンは無くなり、脚もスッキリし赤味がさしてきました。

背中の痛みは取れ、スムースに寝返りがうてるようになりました。「トイレに行きたい」と、自分で立ち上がり。スタスタと普通に歩いてトイレに行きました。

 

手術して抗ガン剤を投与した結果が、黄疸や腹水や浮腫みをつくったようです。抗がん剤が体を固め背中の痛みを作りました。無理な医療がつくった結果に他なりません。

黄疸が出ればそれを治し、腹水が溜まれば、それを処理し腹水が出ないようにすれば良いのではないでしょうか。脚の浮腫みを取るのはそんなに難しいことではありません。背中が痛めば、それも取ってあげれば良いのではないでしょうか。しかし、現代医療ではこれが無理なようです。医療は進歩したと言われているのに。

「もう手当のしようがありません」と、医者に匙を投げられても、避けることもできなければ、返すこともできない。患者さんは受け入れるしかない。悲劇です