熱中症対策間違っていませんか

 

熱中症対策が叫ばれる季節になりました。5月中旬各地で30度を超す真夏日を迎えています。

ある朝のテレビのワイドショウでは、1人暮らしの老人宅で、部屋の中の壁は28度だが天井付近は40度を越している状況なのでクーラーを使うように指導している場面がありましたが、本人は「まだそんなに暑くないのにもったいない」と言って使ってはいないということを報じていました。その裏にはクーラーを使用すべきというものが窺えました。

 

さて、世の中の熱中症対策は間違っています。熱中症、昔は日射病と言っていました。半世紀も前はカクランとも言っていました。

 

熱中症に何故なるのか?ほとんどの人が「気温が高くなる為」と思っているようです。しかし、それ程高温でない27,8度の部屋の中でもなっている人がいます。

実は、熱中症は気温だけの話ではないのです。

「温度は関係ないのか」と早とちりしないで下さい。現代医学は、熱中症の原因を高温になる事としています。その様な説明しか見当たりません。

熱中症は、首筋の胸鎖乳突筋、胸骨舌骨筋、頭半棘筋などを固め、脳への血流を断った時に起こります。詳しくはわたしの著書「MMS」を御覧ください。

「温度と関係ないの?」

体が「暑い」と感じると、細動脈と毛細血管の間にある弁が閉じられ血流を落とし体温を落とす働きが起こります。血液の量が体温を左右するからです。それで体温調整できない時には汗を出して冷却しようとします。

人間には、暑い寒いなどを感じる部位があります。胸鎖乳突筋の中間にある部位(わたしが発見しました)ですが、そこは体温の調整をする処で極めて重要な部位です。その部位にコリをつくって固めてしまうと正常でない狂った働きが起こります。例えば、さほど気温が高くないのに汗をかいてしまうなどです。この様な人が沢山います。多汗症はその一つです。近年この様な人が増えてきました。電車の中が異常に寒いのもその現れです。これらは、胸鎖乳突筋のコリを取ってあげれば直ぐに正常になって必要以上の汗をかかなくなります。要するに首が凝っているのです。

 

熱中症になっていく過程を推測すると、まず暑いと感じて汗が出てきます。汗で体を冷やす訳ですから冷たくなっていきます。当然のごとく筋肉が固まってきます。首筋の筋肉も固まり、温度を感じ取る胸鎖乳突筋を固めていきます。すると温度センサー部は正常な働きを出来ずに「まだ暑い」という狂った働きが起こり、益々汗を出していきます。ドンドン首筋が冷えて固まっていきます。首筋の筋肉を固めるとそこに通っている頚動脈を圧迫して狭めてしまうために脳への血液の流れが悪くなります。そして極度に固まった時に、脳への血流を一部遮断してしまい脳への血液が不足し倒れてしまいます。

さてこれからが多くの人が間違った行動を起こします。首を冷やしてしまう事です。益々首が固まり脳へ血液は流れなくなり最悪は死んでしまうでしょう。

 

脱水症にならないように水を飲む

これも間違いです。何故汗をかくか?です。正常な機能が働けばそんなに汗もかかず喉も乾くことはありません。

首筋が固まって温度センサーが狂った人は必要以上に汗をかきます。そして水を飲みます。体内に充分水を溜めることになり益々汗を出すようになります。水を多く飲むから汗が止まらないのです。水の飲み過ぎは汗を助長させる事になります。汗で体内の水分を出してしまうから脱水症になってしまうのです。よく水を飲む人ほど脱水症になりやすくなります。水の飲み過ぎは禁物です。熱中症対策にはなりません。

 

 熱中症の原因は,胸鎖乳突筋などの筋肉を固める事です。高温は原因ではありません。ただし、高温になればリスクが高くなるということです。

更に最悪な熱中症対策があります。首に冷たい物を巻くというものです。この様なグッズが出回っていますが危険極まりないものです。

 

熱中症対策

1首筋を固めないこと。よく汗をかく人などは要注意です。

2汗を良く拭くこと。特に首筋周り。

3首の後ろに直射日光を当てない様にスカーフやタオルを掛ける。

4寒暖の差をあまりつくらないようにする。

まだまだあるかと思いますが、最重要なのは首筋を固めないことです。

 

熱中症になってしまった場合

木陰や涼しい所に移動させ、汗を乾いたタオルなどで良く拭き取ります。特に首筋の汗を良く拭き取りましょう。そして、冷えきって硬くなった首筋に両手を添えて温めてあげることです。首筋が軟らかくなってくれば回復します。