脚の微小循環を改善する歩行法
抜き足・差し足・忍び足に学ぶMMS歩行法 ―

 

私はこの「抜き足・差し足・忍び足」の説明を調べているうちに、MMS歩行法との共通点に気付きました。

忍者の歩行法として語られることが多いのですが、その本質は音を立てないことだけではありません。足を置く順序と体重移動の方法に特徴があります。まず足を静かに差し出し、足裏で地面の状態を確かめながら着地する。そして足底全体が安定してから体重を移動させるのです。

これは私がMMSで指導している歩行法と非常によく似ています。

多くの方は、足が地面に触れた瞬間に体重を乗せてしまいます。しかし、抜き足・差し足・忍び足では、まず足を置き、姿勢とバランスを整え、その後で体重を移動させます。このわずかな違いが脚の筋肉の緊張を減らし、足首の柔軟な働きを生み出します。

私は長年、微小循環の観点から歩行を観察してきましたが、昔の人たちは経験的に身体への負担が少ない歩き方を身につけていたのではないかと思います。忍者の特殊な技術として伝えられたものの中にも、人間本来の合理的な身体の使い方が含まれていたのではないでしょうか。

 

歩行は毎日行う最も基本的な運動です。しかし、多くの人は歩き方を学ぶ機会がありません。

速く歩くことや大股で歩くことばかりが注目されますが、本当に大切なのは体重をどのように移動させるかです。脚に余分な力を入れず、足首を柔軟に使い、足底全体で大地を感じながら歩く。その積み重ねが脚の筋肉を柔軟に保ち、微小循環の改善にもつながっていきます。

もしMMS歩行法が難しいと感じたら、「抜き足・差し足・忍び足」を思い出してください。忍者のように歩くのではなく、静かに足を置き、静かに体重を移動する。その感覚がつかめれば、自然と身体に無理のない歩行へ近づいていくはずです。

 

田んぼの中で足を抜く→  抜き足

そっと足を差し込む→   差し足

安定してから体重を移す→

そして音を立てない

先人に学んでみましょう

 

 

2026/06/21

眞々田昭司